ライトノベル『蒼穹のカルマ3』

蒼穹のカルマ3 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ3 (富士見ファンタジア文庫)

あ〜遅刻、遅刻〜! わたし鷹崎駆真。花も恥じらうおしとやかな十七歳の女子高生。
今日はうっかり寝坊しちゃって、食べかけのトーストを口にくわえ、通学路を全力疾走中。
えッ、いつもと違う? これも在紗のためだ

いきなり学園物w


巻数を重ねるごとにだんだんと混沌としていってるようなこの作品。
今回は空獣との戦いはなく、学園青春物となるww
というのは、ある事情があるのだが・・・。


さて、今回出てきたのは2巻でも登場した蒼穹園騎士団元帥の草薙音音。
そして、在沙の秘密に迫るというより、在沙のこと読者にはネタバレされたね。
在沙がどんな境遇の人なのかは読んでもらうとして、今回はとある事情で学園に入った鷹崎駆馬少尉が、在沙にいつも以上に翻弄されつつも草薙元帥にまで振り回される。
そのうえ、元帥に反旗を翻そうとする騎士団幹部の暗殺団まで登場するのだからさぁ大変。


在沙にゲンキがないのはネタバレと関係するところなのだが、それよりも物語り後半のカオスっぷりはいつも以上にぶっ飛んでたな。
元々蒼穹園の世界の人間以外に、旧文明の機械人形魔人(本人否定w)に、異世界の魔法使いに神様が存在するんですよね。
これらの人物を使いこなすのは大変だろうと思いますが、今回は一番苦労したのでは?
なんか、異世界の魔法使いの登場は唐突だったし。
それ以上に鳶一さんは何者ですかw


ある意味彼女が一番とんでもない人物なのかもしれません。


今回本当に彼女は凄いことをやってしまいます。
しかもサラっとねw
なんかむちゃくちゃになってしまった上に、意外にもあの人物(で良いのか分からんが)が再登場。
一発キャラと思っていただけに、まさかここで登場するとは。
今回のメインで大ボスはなんと彼だったのか・・・
暗殺団の人達は完全に脇役かよ。


その上に、彼の退場もものすごいあっけなかったw
登場したページ数ものすごく少ないような気がする。
そして、ここでも鳶一さん凄いことをやってしまいました。
彼女は何者なんだ。


さらに最後に在沙のネタバレをかねた元帥の秘密とかで相当カオスな展開ですよ。
今回は駆馬少尉の姪への叔母バカぶりが少し控えめだった分、回りの登場人物が色々やってくれてごちゃごちゃしてましたね。
そんな中、鳶一さんがかなり目立ちましたよ。
彼女は著者にとって扱い方がとても楽なんでしょうねw

総合評価:★★★☆