ある日、書店員との電話での会話

ラノベレーベル公式発売の3日前の出来事。
とりあえずほしいほんの入荷予定日と予定入荷数を電話で確認しました。
多少脚色してますが、意味合いは同じようにしてます。

書店員A『はい、●●書店●店です。』


私『あの、書籍の入荷予定日と入荷数を知りたいのですが?』


書店員A『はい、それでは書籍名称をお願いいたします。』


私『■■×○○×という書籍名で、出版社は○○○○○○○○です』


書店員A『・・・・?』
(ん?どうした、まさか分からないとか・・・?)


書店員A『すみません、ちょっと専門の担当者に代わります』
(な、なんだ専門の担当者って!w)


書店員B『お電話変わりました、ライトノベル担当の●●と申します』
(そんな担当いるんだ!って言うか、タイトルでラノベと分かったのか・・・w)


私『■■×○○×という書籍名の入荷予定日と入荷予定数知りたいのですが?』


書店員B『ああ、あの作品ですね』
(即答だ!!すげぇww)


書店員B『■■×○○×の発刊元の××文庫×はですね、うちは全体的に入荷数が少ないんですよね。』


私『そうなんですか?それで何冊入荷するんでしょうか?』


書店員B『ちょっとお待ちください、今コンピューターで検索かけますから』



書店員B『でました、ですね』


私『ええぇ〜。1冊も入荷しないんですか?』


書店員B『そうですね。××文庫×は全作品入れるわけではないので』


私『じゃぁ、同じレーベルの●●■●●●』という作品はどうですか?


書店員B『そちらは1冊の入荷予定ですね』
(少なっ!!)



私『1冊だけですか・・・。ところで入荷日はいつでしょう』


書店員B『公式な発売日は3日後なんですが、出版社との協定により、おそらくは2日前の明日の予定ですね』
(何ですか?!協定って)


私『書店と出版社で協定なんてあるんですか?』


書店員B『いえ、■■■県全体と出版社の協定です。ですから県内の書店は発売日は全部同じだと思いますよ』
(地方自治体が出てきたよ!!というよりなんだその協定ってww)


書店員B『でも東京都だとこちらより1日早いらしいので、もしかしたら今日発売してるかもしれませんね』
(すげっ!さすがは東京。でも協定って一体なんなんだよ)


私『じゃぁ明日発売で我慢しますが、1冊しか入らないので売り切れの可能性もありますよね』


書店員B『ですね。すでにこの1冊は予約が入ってしまってるので、実質当店では0冊と一緒ですね』
(うゎ、発売日前に売り切れかよ)


書店員B『でも、当店の系列の■■書店■■■店はご存知ですか?』


私『ああ、あの駅前のビルに入っているところですか?』


書店員B『あそこはライトノベルに力を入れてますので、結構品揃えは良いですよ。ですからうちよりは入荷数が多いはずです。』


私『そちらで入荷数が分かるんですか?』


書店員B『はい、分かりますよ。調べますからちょっと待ってください。』



書店員B『えっと、××文庫×の■■×○○×はですね・・・えっと15冊入ります。』
(うわっ、多すぎるぞww)

書店員B『ちなみに●●■●●●の方はですね30冊入荷予定です。』
(なに、同じ書店の違う店でこんなに差があるのか?)


私『なんか、えらい入荷数が違うんですが?』


書店員B『ああ、■■書店■■■店はですね■店と違って、××文庫×特約店なんですよ。』
(なんだ、特約店って?)


私『と、特約店ですか?』


書店員B『そうなんですよ。ですから入荷数が普通の書店より若干多いんすよね。』
(若干どころじゃねぇぞww)


私『分かりました、■■店に行きます』


書店員B『よろしくお願いいたします』

なんとも、出版流通の裏側をほんのちょっぴりだけ垣間見たような感じになりましたw
まぁ、流通側で働いている人にとっては常識なんでしょうけどね。
ただ、協定があるのはなんとなく知ってましたが、都道府県単位で自治体名が出てくるとは・・・。
実際には自治体関係ないんだろうけど。
特約店の方は知りませんでした。
というより、そんなのあるんだ?
期間限定とかで出版側と書店が組んだりするのは分かるが、常時特約している書店があるのは知らなかったぞ。
ただ、特約店の詳細は聞けなかったというより教えてくれないだろう。


そもそも、たかが1顧客に協定とか特約店とかべらべら喋ってよかったのかな?
この書店員Bさんはww


出版業界はまだまだ奥が深いんでしょうね。