ライトノベル『プリンセスハーツ―麗しの仮面夫婦の巻』

プリンセスハーツ~麗しの仮面夫婦の巻~: ~麗しの仮面夫婦の巻~ (ルルル文庫)

プリンセスハーツ~麗しの仮面夫婦の巻~: ~麗しの仮面夫婦の巻~ (ルルル文庫)

アジェンセンを統治したルシードは、幼なじみの美しい姫とご成婚!と思いきや、プリンセスはその姫そっくりのニセモノで!?
ニセモノ王妃となったジルとルシード大公殿下の、恋と野望と笑いの王宮ロマンの始まり!

仮面夫婦の物語


前々から面白いと評価されていたので、著者が高殿円先生ということもあって読んでみました。
個人的に高殿円先生の文章は好きですが、それ以上に素を見せるあとがきとかブログの文章とのギャップはもっと大好きですww


少女系には確かに珍しい仮面夫婦物ですが、私は気に入りましたよ。
なんか、この手の少女物にしてはキャラクター重視の強い物語で、そのキャラクターに結構感情移入できるところがいいですね。
ヒロインがものすごい感情を表に出さない設定なのですが、ヒロイン内面の主張や感情を文章で補っているのがいい方向に向かっていると思います。
1巻ですが、説明的なところも上手に物語にくみいれながら流して、ちゃんと結末に結びつけており全体的にバランスも良く仕上がっていると思います。


今後は主人公とヒロインの感情と関係がどう変化していくのか、そしてそれに関係する人々の運命やいまだに分からぬ謎などがどう進展していくのかが興味深いところです。


続刊も早く読みたいと思います。


総合評価:★★★☆