ライトノベル『おしえて!マーメイド』

人間の少年に恋した人魚の、悲しくもコミカルな恋を描く物語。
最後に少年は幼なじみと人魚、どちらを選ぶのか!?

メイドの語源はなんとマーメイド!!


↑本当ですか?みかづき先生ww


新創刊のPHP研究所スマッシュ文庫から出た2冊のうちの1冊がこの作品。
スマッシュ文庫の作品としては、また別の機会にかかせていただきますので、ここではこの作品のないように関する感想のみにします。


著者自ら認める、とても突っ込みどころ満載な作品でした。
読みやすさでは凄いのですが、なんというか海が関係する作品の割には、内容的に波は穏やかでしたねww
人魚物語とお約束のハーレム展開とメイド??を結びつけた強引さは凄いところですが、それ以上にひきつける魅力は感じませんでしたね。
なにが足りないのかなと考えてみると、強いて言えばキャラクター描写の掘り下げでしょうかね。
主人公、幼馴染、ヒロイン含めてキャラクターとしての魅力がまだまだ不足していたところはあったと思います。
ただ、著者みかづき先生らしさはところどころありましたし、さすがは商業●●●系で何冊も書いている作家さんだけあって、文章としてはきちんと出来てはいます。
その分、キャラの掘り下げ不足はちょっとマイナスだったかな。
あと欲をいえば、もっと絡み合う(もちろん性的な意味じゃないですよww)展開がほしいかな。
この作品内だけではキャラ同士の絡み方が淡白すぎるような気もします。
続編あるならその辺においてもっと面白くなればさらに良くなるかと思います。


なんかページ数が少なかったようですが、その割には何とかまとめてはいるように取れました。
作品としては一定のものはあると思いましたし、決して悪い作品ではないと思います。


そうそう、スマッシュ文庫の帯の裏側にレーダーグラフが入ってましたね。
これ見て思い出した。
最近やってなかったので、久々にやります。


総合評価:★★★