ライトノベル『死想図書館のリヴル・ブランシェ』

私、リヴル・ブランシェは、貴方様の従僕を命じられております。
 お待ちしておりました、黒間イツキ様。
私は、この図書館の案内を仰せつかっております、リヴル・ブランシェと申します。
貴方様は私をお使いになり、この図書館より逃げ出した“死書”の封印をしていただきます。その過程において、この身はすべてイツキ様に隷属します。私は、そのために存在しています。

なんだか、よくわからんうちに終わってしまったな。
萌えを強調したいのか、メイドを良しとしたいのか、ハーレム?、妹萌え?・・・
まぁ、とにかくいくわからない設定のまま終わってしまった感じはする。
物語は骨格はそれなりにあったのだが、テーマ性は感じられなかった。
物語の最初はやたら説明的なところが少ないかなと思いきや、肝心な登場人物の簡単な説明をするあたりも足りないかなぁと。


死想図書館というものが何をしているのか、どんなことを主人公がするのか、このあたりは理解できたけど、感情がないメイドを除いたキャラクターの関係性と、大事なキャラ自身の立ち位置が不明瞭なので、物語としては不完全に終わった感じもします。
ここらあたりが、2巻以降で何かあるならそれに期待です。
物語性は良かったんですけどね。
あと、ニャルラホテプが出てくるけど、著者自身のあとがきで『どっかのはいよる混沌は、バールを持った美少女だそうで』とか書いちゃってもいいんですかねww。


総合評価:★★