ライトノベル『けんぷファー12』

けんぷファー〈12〉 (MF文庫J)

女の子に変身して戦う「ケンプファー」になってしまった瀬能ナツル。
憧れのクラスメイトであり、全ての黒幕(かもしれない)沙倉楓の実家を訪れた紅音や雫、水琴たちは、突然白のケンプファーにおそわれる！
プールから謎の地下施設に逃げたナツル達が見つけたものは、臓物アニマルを生み出す実験場のような場所と、そして――戦いに負けて消えたはずの過去のケンプファーたちだった！
その姿に、ナツルたちだけでなくさしもの雫も動揺する。
そんな中で白のケンプファーと、さらには楓があらわれて――。

だいぶ前に読んだのにすっかり忘れていた。
『けんぷファー12』ですが、これで終わりです。
なんというか、途中で中だるみとか恋愛模様がぎくしゃくしたり、メインが進みが遅くなったりといろいろありましたが、11巻でイマイチ消化不良気味だった内容が12巻ですっきりするかと言えば、やっぱりそんなことはなかったｗｗ

ただし、そこは築地俊彦先生の腕の見せどころで、終わらせるべきところはきちんと終えました。
けんぷファーがいったいどういう存在なのか、どこからきたのか、楓はいったい何をしたのか。
一応の決着を見せました。
ただし、ナツルたちのけんぷファーとしての戦いとか、生活が終わっただけで、けんぷファーのシステムはどこかでまた別のだれかによって行われるのでしょう。

そして、恋愛面ですが、こちらも一応ナツルは選びました。
選びはしたのですが、何ともしっくりきません。
それはナツルが選んだのは彼女であって、決して彼女ではないと思うのですが・・・。
ナツルが選んだ彼女は最後はあんなことになってしまったので、仕方なく？とか言ったらこれも違うような気がしないでもないのです。
でも、ナツルが選んだ相手はやっぱり彼女だったと思う。
選んだ理由も随分いきなりという感じがしないでもなかったが、それでもまぁ選んだ分だけ良かったかな。
ただねぇ・・・

まぁ、これで一応決着はついたんで良しとしますか。

築地先生の次回作に期待します。

総合評価：★★★☆