出版社というのも大変なようで

少年ジャンプのスキャニング問題
私はジャンプは全く読まないのですが、結構問題になっているようですね。
なんでも、発売前のジャンプのマンガがスキャンされてNET上にUPされたとか?
そうでなくても発売日と同時にUPされてマンガが売れなくなっているとか・・・。


アニメとかもそうですが、この手の問題はいたちごっこなんですよね。
それで、弱いところから倒産していくんですよ・・・。
それでそうなってから悪いことをしたと思っても後の祭りです。
基本UPしない、読まないということですね・・・。


とここまでは当たり障りのない意見を書いてみましたが、ここからは個人的な勝手な意見。
みたい側からすると、やっぱり見たいものはみたいんでしょうね。
その気持ちまで否定することはしません。


この問題、こういった人がいる限り永遠に続くと思いますが、出版社側はただ黙って見ているだけなのかな?
私からすると出版社側の対策が見えないんですが?
まず出版社は利権を守りたいなら、対策はするべきでしょう。
それこそしかるべき措置をとっていかないとね。
実は見えないところでやっているのに効果がないということになれば、見えるようにやることをお勧めします。
見えるのと見えないのでは大違い。
任天堂とかってマジコンに徹底的に闘ってますが、ああいった姿勢を見せると不正を働こうとしている人間に、それなりの心理的効果を与えられます。
記事を見る限りマジコン利用者はまだ相当いるっぽいですが、任天堂が何もしなかったら、もっとすごいことになってたんじゃない?
正直、私からすると出版社は何もしていないように思えますが?
集英社の警告文が出たのが、私が見た対策の一旦ですが、それ以外何かあったかな?


商売も対策も何事も人間を相手にしているのです。
法令とかでなにか縛ろうとしている人や団体はいっぱいいますし、地上デジタルでは機器製造販売、ソフト供給、著作権管理で意見がばらばら。
昔あっていつの間にか消えたCCCDなどもそうですが、いずれも人間を相手にしてないやる側の勝手な自己主張の塊です。
だから消えたし、うまく回らないんですよ!!


こういったいたちごっこもそうですが、人間心理を巧みに利用すると逆に大きな利益となります。
出版社は特に今回ジャンプで被害にあっている集英社ですが、開き直ってビジネスチャンスと思えるくらいの大胆さもあってもいいんじゃない?
こういったNET上でUPしている人の心理を利用し、違法流出阻止だけではなく増収で利益拡大までできたら万々歳ですよね。


先のCCCDですが、ほぼ同時期にitunesが始まってます。
こちらは非常に伸びて現状は説明不要ですね。
この2者無関係ですが、本当にそうでしょうか?
CCCDは正規版CDの販売を促すためのコピーコントロールでしたが、導入後某CD販売会社は売り上げが落ちてますね。
買う人との心理を無視して導入したCCCDは買う人に何を与えたかというと、買い控えですね。
一体どういうことかというと、コピーしていた人には大きく2種類いるわけです。

1)コピーして聞くだけ。
2)コピーできるから、いっぱいコピーしていいものはちゃんと買おう。

この両方を縛ってしまった結果、2)の人はいいものは買おうという選定が無くなり、買う前に本当にいい作品を選ぶようになった言われています。
結局、本来規制したかった1)の人を規制すると同時に、少なからずいた2)の人まで規制したのです。
そして1)の人は開き直って、音楽聴かないとか言うことになったり、CCCDの抜け道を探したりして、何の役にも立たない事態になったというのが一部で言われています。


逆に成長したのがituneとその関連業務。
こちらがなぜ成長したのかは、説明は要らないでしょう。


さて、出版側ですが思い切って人間心理を巧みに操り、新しい商売を始めるというのはどうでしょうかね。
今回の例で簡単に書くと、集英社自身がスキャニングしてネット上でばらまく(これは極論だけど)。
もちろん無料というわけにはいきませんが、これを商売として軌道に乗せることができれば、いろいろ旨みはあるでしょう。
集英社って確か電子書籍と言うのは、本格的にやってないよね?


まず、大きいのは出版社が主催しているのですから公式です。
この響きも強みです。
違法で見る人って、ほとんどの人が心のどこかに後ろめいた気持ちを持っているとおもうんですよ。
それでも見ちゃうんでしょうけど。
そういった人たちが公式に振り向きます。
なにせ合法ですから、鐘を払えば同道と見れるわけで、これでそれなりに減るともいますよ。
そして、UPする側ですが、多少なりとも使命感というものがあると思います。
『できる限り沢山の人に見てもらいたい』という心理です。
その沢山の人が合法の公式に移ればどうなるか。


当然やる気をなくします⇒UPをしなくなる。


こういうことです。
これが心理を利用するということですね。
もちろん人間相手ですから、人によっては必ずしもそうではありません。
しかし大多数というのがあるのも事実。
その大多数の心理を巧みに自分に引き寄せれば、政治も規制も商売も上手にできるのです。
ただ、当然ながら利益は出さないといけません。
これは当然ですので、見る人からお金を徴収するのはいいとして、その金額やらサービスやらはきちんとやらないといけませんが。


はたして、今後の出版業界はどういった方向に走っていくのでしょうかね。
いくつかの出版社は電子書籍始めているみたいだし、


ちなみに、私は出版は素人ですし商売人でもないので、あくまでも上記は一例です。
うのみにして商売始めるなんてことはないだろうけど、100%信用してもらっても困ります。
その前に誰も信用しないと思うけどね。