劇場版"文学少女"を見てきた
本日より公開『劇場版"文学少女"』
それでは盛大にネタバレありで
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とりあえず、遠子の声がイメージと違う・・・。
なんていうか、もう少し落ち着いた感じで低い声質をイメージしていたので、実際に見た感じとかけ離れていた。
CASTの花澤さんを良く知らないのですが、一生懸命やってはいるのですが、最後まで微妙な違和感はぬぐえなかった。
全体的に丁寧に作られています。
物語は原作の『慟哭の巡礼者』『神に臨む作家 下巻』を再構成しています。
井上心葉とミウの再会から、天野遠子の『文学少女です』までの間がメインとなってますが、芥川、琴吹の両名と確執になり、孤立した心葉の部分が弱すぎる。
原作で一番いいところだと思ったのだが、物足りなさを感じた。
原作知っている人はまだいいけど、知らない人が見たらかなり違和感を感じるかも。
そして、琴吹ななせが『振られちゃった』とか言ってますが、そもそも心葉にラブなのは見て分かるとして、そこまで両名は深くなってないので、さいごの琴吹ななせが『ムリに書く必要はないのよ』と言うのも、ものすごく弱く感じる。
さらにはその後の心葉が遠子を強引に抱き寄せキスするシーンも、見ている人に対して弱すぎる・・・。
すべてはそこまで行く過程が薄いからなんだろうけどね。
特に、櫻井 流人、姫倉 麻貴、竹田 千愛、森 紅楽々はなんで出てきたのと思われてもしょうがない。
竹田 千愛はまだいいが、他の3人は出番ないといっても過言ではない。
原作知っているので脳内補完できますが、知らない人はどうにもなりません。
ぶっちゃけ言ってしまうと、『死にたがりの道化』から『神に臨む作家 下巻』を順番に読んで、初めてこの作品における井上心葉と天野遠子のつながりの深さを実感でき、自分の道を間違いなく進む事になった成長した心葉が光って見える作品だと思います。
今回の劇場版は、そういったシーンを尺の都合で端折ったので、こういった人同士の繋がりがものすごく希薄に感じられました。
"文学少女"の真骨頂はココにありと思っているので、そこは残念に思えます。
と、こんなところです。
劇場版1作にして、"文学少女"の真骨頂を描こうとしたが、逆にいい部分をそぎ落とさざるを得なくなったスタッフ側の苦労がうかがい知れるような感じでした。
先に書いたとおり丁寧に作られていますので、悪くはありません。
一定以上のできばえですが、決して『いい作品なのか?』と聞かれると返答が難しいなと思います。
原作未見だとつらいかもしれない・・・。
ということで、みなさん原作読みましょう!!
持ってない人はお近くの書店に買いに行きましょう。
そして、勢いそのまま映画も見ましょうww
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とくに、最後の『神に臨む作家 下巻』を読み終えたときのなんともいえない感動がいいです。
この作品の『神に臨む作家 下巻』は、今までこのブログで私が満点評価した数少ない作品のひとつです。
ということで、こんなところで。
そうそう、東急8590系が頻繁にでていましたね。
それと田園調布駅ww
ただ、最後のシーンで出てきた駅の時刻表は西武の時刻表っぽい。
そしてなんとも変な構造の駅だったなぁ。