相鉄の不正乗車12人発覚

相模鉄道に勤務する運転士が数年間不正乗車をしていたことが発覚して、全額自腹で返却を言い渡された上に懲戒免職になりましたが、その後の調査でさらに12人の不正乗車があったとの報告がありました。

定期券不正、新たに運転士ら12人…相鉄報告(Yahooトピックス)

まぁ、追加調査で何人かは出てくるとは思いましたが、まさかこんなに出てくるとは思いもしませんでした。
相鉄で最初に発覚した一人についての関与した2名を含めると、その対象者は14人になります。


これについて相鉄側はすでに処分すると言い切ってますが、実際のところ本当にやったかどうかは分かっていない状況のようです。
最初の一人目については、どうやら不正乗車を認めてすでに処分済みです。
先に書いた通り懲戒免職になった上に、全額自腹で返金でしたが、これについて巷では『重すぎる』という声も聞こえます。
しかし、私は敢えてこう書きます


軽すぎる!!


懲戒免職、全額返金は当然でしょう?
当たり前です。
普通だったら刑事告訴までいかなくとも民事でしょうか?
あと、罰則(規定運賃以上の支払い)はどうなる?
操作に関与した人については、そこまでとはいかないだろうけど、実際にキセルした人にはそれ相応のことはやらないと、鉄道会社のイメージ低下という点では大打撃を受けるかもしれない。


これが私みたいな鉄道会社とは無縁の一般人だったら、全額自腹で返金の上罰金を支払うというところでしょうが、この問題は別のところにあります。

キセル防止のシステムを利用(悪用)してやった。
キセル防止を監視し、摘発する立場の人間がやった
キセル防止システムが、人によっては簡単に悪用できることが世間に分かった

これが問題にならないのはおかしくないですか?


たとえがちょっと外れるかもしれませんが、クレジットカード会社にはカードの情報を管理する人間がいるはずです。
その人が顧客情報をいじって、情報を売り渡して金をもうけていた。
たぶんできると思いますよ、内部の人になら。
もちろん、そんなことはしないようにしっかり教育されているし、管理していると思いますし、チェックも怠らないでしょう。
銀行にはお金を操作して自分の懐に入れる人もいましたね。
つまりはやろうと思えば、内部からなら操作ができるということですね。
これを外部の人間がやるとするのは凄い難しいですよ。


それでも、人はクレジットカードを作り、銀行に預金をします。
そして、電車に乗るとき金を払って切符を買います。
あるいは定期券を購入し区間外ではきちんと精算します。
そんなんことを分かっていても、やらないと生活できないからということもありますが、それ以前に会社を信用しているんですよ。
それでこんなことをされたら、その会社は信用を失ってしまうわけです。


簡単に出来てしまうからこそ、やらないさせない確かめるというのが、絶対の生命線なんです。
相模鉄道はもちろんですが、36人もの不正乗車を処分する西武鉄道もそして、運良く、そういったことをした社員がいなかった鉄道会社も。
やった当人は当然ですが、会社側も組織としてとてつもなく大変な事をしたのか自覚するべきでしょう


やった人の一人当たりの不正額が問題ではないのです。
会社内でで何人やったのかが問題ではないのです。
そういう立場の人がやってしまった事が問題です。


以前にも書きましたが、こんなことで不正乗車はやめましょうね?』なんて言えませんよ?
その規範となるべき人たちがしっかりしていないといけないのです。
それがこれでは客から、笑われ、呆れられ、怒られ、そして信用されなくなります。



ですから規範となるべき人がその規範を崩した場合は、世間とは違った倫理で重い処分が待っているものだともいます。


関東運輸局もさすがに焦ったようで、全鉄道会社に調査を指示していましたが、それで西武鉄道でも19人が発覚する事態。
さすがにこれではマニアではない一般人も騒ぎ出すと思いますね。


さて、相鉄以下発覚した鉄道会社はどうするのか?
断固足るべき態度で挑まないと、社会的信用は回復できないかもしれません。