ライトノベル『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)

いつもハイヒールで部下に対し足で踏みつける、ドSな上官フローレイティア。
クウェンサーとヘイヴィアは今日も今日とてその快感・・・もとい恐怖を味わっていた。
しかし、そんなフローレイティアにも複雑な事情があったのだった。
その事情を計らずとも知ってしまったクウェンサーは、ドSな上官を救うために起死回生の作戦にうってでた!
禁書目録電撃文庫で確固たる地位をおさめた鎌池和馬がおくる、近未来戦争ファンタジー??

鎌池和馬先生が送る超B級アクション巨編ラノベ・・・と書くとなんか変だが、そうとしかいいようが無い。
この手のB級物はド派手なアクションと、おバカな主人公がいかにして目的を達成するかにかかっていると思うんだけど、今回は少し弱かったなぁと。


第1巻はそれが見事に出ていたのだが、第2巻は戦闘シーンは少しだけ減ってしまった。
しかし、それ以上にキャラクターへの掘り下げを行ったようです。
ここは如何にもラノベ的な展開ですね。
結果、フローレイティアにもそれなりの事情というものがあることが分かりましたが、2巻にしてやってしまいましたか。
ここは評価が分かれるところですが、B級ものとはいえラノベでもあるので、いつかは主要キャラの掘り下げは行うだろうということは分かってましたので、まぁこれはこれで良かったとは思います。
B級らしいアクションが少なくなったのは痛いですが、キャラ掘り下げが別の意味で物語を面白くしてます。
また、3巻でド派手なB級物になってくれればいいかなと。
それと、前に書いたのですが、この作品マンガ向きかなと思いましたが、すでにコミック化が決定してしたようで、今日まで気がつきませんでした(汗)
こちらも楽しみです。


総合評価:★★★★