ライトノベル『サムライガード 警護寮から来た少女』

サムライガード 警護寮から来た少女 (GA文庫)

サムライガード 警護寮から来た少女 (GA文庫)

舞阪洸といえば、プリンセス・ミネルバとか火魅子伝で有名だけど、私が手にしたのは実はこの作品が初めて。
ということで私の初めての舞阪洸ですwww


舞台は江戸幕府が時代の波に逆らうことなく、柔軟に対応し今でも存続する架空の日本。
時代背景は上記のような状態なのだが、今と同じほぼ現代。
江戸幕府が残ったため、廃刀令がなく一部の士族は帯刀を許されているのが大きな特徴。
主人公は土岐川姓を名乗っているが、実は幕府重鎮で今の将軍に何かあった時のための世継ぎ筆頭である、将軍の弟の嫡男。
よって主人公も若いながらも継承権を持っているという設定。


そうはいっても、継承順位はかなり下なのだがある日突然順位が跳ね上がり、狙われる身となる羽目に。
そこに登場したのが、同年代の少女で主人公の警護役が二人。
その日から、主人公と警護役の波乱万丈の人生が始まった。


というようなとてもすごいストーリー。


しかしこの作品、他のラノベとあまりにも違いすぎる特徴があります。
それはよく脱線する
その脱線が本編にほとんど関係なく、とてもゆるい感じを生み出している。
しかし、その脱線の量が半端じゃない。
脱線部分を除けば文庫本が半分になるんじゃないかというような勢い。
しかも、脱線を元に戻そうとするために、強烈なボケとツッコミが応酬するため、本当に物語展開が遅い遅いww


この展開についていける人にはいいと思うが、駄目な人にはだめかもしれない。
そんな評価の分かれる作品。
私は個人的に気に入りました。


総合評価:★★★☆