読書の秋強化期間 ライトノベル『妹ドラゴン 兄若ハゲ』

同一レーベル連発紹介 第1弾

妹ドラゴン 兄若ハゲ (HJ文庫)

妹ドラゴン 兄若ハゲ (HJ文庫)

柳は父親が世界的に有名な格闘家の息子。
世界武者修行を行っているため留守がちな父に代わり家を守る高校生。
そんな彼の母親は既に他界しているが、彼には妹がいる。
そんな妹が最近不登校だという。
確かに最近妹の様子がおかしかった事に気がついた兄は、妹の部屋を訪れる。
そして妹の部屋に入った彼が目にしたのは?


若ハゲに悩む高校生が、妹と自分の若ハゲの秘密を守るために奮闘するとても"ハゲ"しいコメディ

まずはタイトルからして奇抜。
そもそも、タイトルどおり主人公である兄はハゲであり、カツラをかぶっている。
もちろん他人にはいえない秘密。
常にヅラが取れないか気にしながら生活している。


という属性を持った主人公は初めてですよww
ラノベ界いろいろな主人公がいたが、ハゲでカツラ使用が前提の主人公は流石に思いつかなかったなぁww
しかも、高級ヅラのために資金溜め込んでいたり、育毛剤を色々試すたびにいつの間にか、育毛剤の知識が凄くなっていたり、増毛などの専門書に限っては既に自宅の書庫が図書館を上回っていたり。
前代未聞の主人公に驚きました。
さて、そんな彼の妹ですが、ぶっちゃけタイトルどおりなので書いてしまいますが、ある日突然ドラゴンになっちゃいました・・・。
いや、作品内でも妹は初登場でドラゴン姿ですよww

兄妹揃ってなんという破天荒な登場なんでしょう。


流石にこの展開は思いも付かなかった。
兄は幼馴染の協力を得ながら、妹のドラゴン化病を直すために奮闘しますが、そこにお約束といわんばかりのドラゴンキラーなる竜を狩る物も登場。
兄は妹を守るために奮闘し、そして自分のハゲも隠し通す・・・のだが?


最初読んでいるうちは、わざわざタイトルにもつけるんだから、ハゲになにかあるのではないのかと思ったのだが、そのハゲこそこの物語のキーワードだった。
とにかく最後はそのハゲのハゲによるハゲしい訴えがこの物語の真骨頂とは。
それに最後のオチは今までにないくらい、まさにハゲしいオチッぷり・・・。
ハゲを通して妹を家族として守る奮闘と、物語全部おいてハゲしいやりとり、ハゲしい戦闘、ハゲしいボケとツッコミ。
ここまでハゲにこだわった作品も珍しいのでは?


物語の最後までハゲしい展開。
一度手にとって見るのもいいかもしれません。
総合評価:★★★☆


きっとあなたの中にもハゲしいものが生まれるかも。