やっぱり駄目だったソフトバンク

ここは敢えてホークスと書くべきだったか。
まず最初に、私は『クライマックスシリーズ含めプレーオフ制度そのものに否定的な意見を述べる派』なんですね。
元ホークスファンだからというわけではなく、ペナントレースの意味が全く持って無駄になるというのがその理由。

で、扱いが難しいのだが、パ・リーグの優勝はロッテではなくホークス。
優勝フラッグは当然ながら来年はホークスが掲げることになる。
ペナントはロッテが持つことになるのか?
ドラフトの指名権はロッテのほうが3位だったので、やっぱりロッテが先なのだ。
なんとも中途半端なもの。
で、メジャーリーグワールドシリーズではプレーオフがあるのだが、あちらは30球団が存在し、カンファレンスこそ2つだが実は6リーグあると思ってもいい。
その6つのリーグの代表とワイルドカードに2つのカンファレンスの合計8チームが、ワールドシリーズ制覇に向けて戦うのだ。


しかしNPBは2リーグのみ。
しかも、ペナントレースで熾烈な戦いを演じた同リーグ相手と、なんの因果があって日本シリーズの出場権をかけなければいけないのか?
日本シリーズは約130試合ある戦いを制したそれぞれの代表が、お互いのリーグのプライドをかけて戦うのが日本シリーズの醍醐味と思っていたのが、プレーオフに始まったこの制度で、なんかペナントレースが軽く見られてしまったような感じで嫌になった。
つまりは3位通過すれば、日本シリーズに出られて優勝の可能性もあるということ。
しかもドラフトの順位はペナント道理にやるのだから、これはおいしい話。


プレーオフをやるときいた時点で私は反対派だったのだけど、よりにもよってその最初の導入に際して1位のダイエーホークスが2位の西武に負けるということになった。
これで完全にぶち切れて、私はファンクラブを脱退*1
折しも翌年からソフトバンクホークスとなり、踏ん切りが付いたのもあったかもしれない。
そのままファンを続けていたらどうなっていたかわからないが、翌年は1位で通過しながら2位のロッテに破れてしまった。
あまりにも理不尽に思ったのか、パ・リーグでは1位通過チームにはアドバンテージを無償で与えることになったが、ホークスは翌年は3位になり下から勝ち上がることになって、今度はこれが仇になった。*2
それで2010年のクライマックスシリーズがこの結果。
プレーオフが始まるまでば、どこの球団が優勝しようとも、日本シリーズは見ていたのだが、プレーオフが導入されてからは1位通過同士が当たらないとみるきがしなくなった。
1位同士の戦いでも昔見たいに、日本シリーズに対するワクワク感はもうない。


さて2004年から開始されたプレーオフは、2007年からクライマックスシリーズと名称を変えて2010年の今回で7回目となる。
都合7チームが日本シリーズに進出したわけだが、このうち1位以外のチームが日本シリーズに出場したのは3回あります。
そのチームは西武が1回とロッテが2回。
なんと、そのいずれのときも1位チームはホークスという事実。
しかもホークスはこの制度が始まって一度も日本シリーズに出ていない。
ホークス短期集中決戦には非常にもろいね。


クライマックスシリーズは、消化試合になりそうなこの時期に優勝の望みをかけて戦うチーム戦が見れるし、クライマックスシリーズそのものが盛り上げていて、いつもよりも観客動員が増えているということは事実だ。
しかし、その裏で私みたいにプロ野球そのものに幻滅した人もたくさんいると思う。
そして、いくら1位通過チームが多いとはいえ、このような制度が導入されている限り、日本シリーズの栄光というものが安いものになったことは事実。
今はこれでもいいかもしれないが、いつか何かの形で返ってくるかもしれない。
そのときNPBは一体どう対処するのか?


ということで、これでもしセ・リーグも3位の巨人が出てきたら、日本シリーズはみないだろうな。

*1:正確には更新せず

*2:実際には1位の日本ハムには一度も勝てなかったんだけどね