『トッカン―特別国税徴収官―』

トッカン―特別国税徴収官―

トッカン―特別国税徴収官―

著者本人のブログで宣伝告知されていて、即購入したのはいいのだが、そのまま放置プレイww
ドイツに行ったときに読みましたが、これは面白かった。


昔あった「マルサの女」という作品がありましたが、簡単に書いてしまうとこれと似たような系統ながら、職業としてはかなり違うモノ。
マルサは国税局の査察部なのだが、この物語の主役が扮する職業"特別国税徴収官"というのは、マルサのはるか上を行く税金の徴収官なのです。
指導する立場(こちらがいわゆる特別国税徴収官と呼ばれる)人の元にお付として配属された"特別国税徴収官付き"のヒロインの苦労と涙と笑いと、特別国税徴収官という職業がどんなものなのかを綴る作品。


物語は小出しにいくつかのエピソードを絡めて税金の徴収裏表から、そこから見える未納税者の人間性国税徴収官人間性
そしてヒロインの成長と、気難しい上司との付き合い方などをスピーディかつ、丁寧に書かれている。
そして忘れてはいけないのが、この作品の著者は高殿円女史であること。
個人的に彼女の画作品は私的に読みやすくて大好きなのだが、この作品でも所々に高殿節満載。
プリンセスハーツは立場上、少々少女向けになっていることは仕方ないが、この"トッカン-特別国税徴収官-"は年齢問わず性別問わず、面白く読んでもらえると思う。


値段はちょっと高いですが、個人的にはオススメできる作品です。


評価:★★★★☆