ライトノベル『スーパーロボッ娘 鉄刃23号』

スーパーロボッ娘 鉄刃23号 (ガガガ文庫)

スーパーロボッ娘 鉄刃23号 (ガガガ文庫)

最初から最後まで舞阪テイストな作品でした。
脳内で土岐川と愛生に変換しても全く違和感ありませんwww


お得意の誤変換に、話の途中に割り込む脱線劇。
そして、これでもかと言うくらいのエロトークww
展開が唐突な割にはしっかりとまとめるのも一緒かな。
舞阪先生の作品はこの手の作風なのでしょうかね。
個人的にこういった作風好きなのでいいのですが、極端にダメな人もいるかと思います。


内容的には奉仕型戦闘美少女ロボットが、突然家にやってきて、主人公に家にそのまま住みついたことによるドタバタ劇なのですが、ただ、この作品はあれと違ってちょっと問題があるかな。
唐突な展開がお約束の舞阪先生作品ですが、この物語には"なぜ"というものが見えて来ない。

なぜロボッ娘はやって来たのか?
その前にロボッ娘を呼ぶアイテムがなぜ主人公に届いたのか?
なぜロボッ娘は作られたのか?
そもそも、ロボッ娘を奉仕させに一般人の家に送る必要性があるのか?

いろいろあるのですが、この第1巻となる(かどうかはかはわからない)作品中ではその辺はスパッと無視されている。
物語内で、これらの疑問に答えるシーンがあるけれど、根本的に解決していない。
そして最大の懸念が『この物語、最終的にどこにいくのかな』というところ。
世の中にこういったことを無視してヒットした作品もあるかもしれないが、最近の作品だとこの辺無視してうまくいくことが少ないかもしれない。
もちろんわざとぼかして読者に別の意味でインパクトを与える可能性も否定できないが、第1巻でのこれはまさにギャンブル。
たぶん今後いろいろあかされていくのだろうけど、そこは上手にやっていくものと思っています。


この1巻に関しては、舞阪テイストに勢いとノリだけで乗り切った感じです。


評価:★★☆