ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない７』

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉 (電撃文庫)

桐乃とデートだと？
なんかしらんまま、「彼氏のフリをしてほしい」といわれるままにやってしまったが、それから色々な波紋が広がり、桐乃の本物の彼氏疑惑発言が飛び出した。
俺は兄としてどうしたいのか？
そもそも実の妹にどんな気持ちを持っているのだ？
そんなことでいろいろ振り回されている相変わらずの俺だが、夏コミ後で思いっきり波乱なことが

人気シリーズ第７弾

白猫かわいいよ！かわいい！！

あれって、京介を攻め落とすための黒猫の最終兵器だったのね。
京介を落とすには勝負下着よりも効果があったようで。
勝負私服とでもいいましょうか。
選んだのが桐乃だけに、選んであげた当人はちょいと複雑。

今回は桐乃の彼氏疑惑から、大きな騒動につながると同時に白で攻めた黒猫の最終攻略戦が大きな正念場となった。
特に最後の引きは前回よりも「え〜〜」と思わせるには十分。
個人的には「京介それでいいのか？」と言いたくなるが、桐乃に対しては一応の決着は見せたのだからそれでいいと思う。
桐乃にしてみれば兄から出た言葉は実はすごい嬉しかったのかもしれない。
なんだかんだ言っても、まだ中学生なんだよね。
不安なところも多いし、父親は年が離れすぎているし何分古い考えの人だから、やっぱりいざと言うときに頼りになる兄貴を慕っていたのでしょう。
お互い素直じゃないので、桐乃はあんなことまでしでかしましたが、兄の正直な気持ちはきっと桐乃を楽にしたはずです。

ですが、そんな桐乃の想いを踏みにじるかのような黒猫の怪しい行動。
そして、それは現実となって京介に襲い掛かりますがｗｗ
普通なら、黒猫がかけた更なる呪いは、別に京介にとっても悪い話ではないはずだ*1。
実際にそれらしき行動を黒猫が取ったときはあんな事になったようだが、やっぱり桐乃としては面白くはないのだろうな*2。
そして、ここに来てきになるのが、やはりここのところほとんど出番のない真奈美の存在。
彼女がどう出るのかも謎。
そしてもう一人気になるのが、バジーナさんこと沙織さん。
彼女はどういう風に思っているのだろうね。

とにかく、黒猫が一歩前に出た行動を起こした以上、８巻の波乱は必至。
一番近そうで実は一番遠い桐乃、好感度は元から高い沙織、幼馴染みは伊達じゃない真奈美。
８巻は○○編クライマックスとか書いてありますが、なにかについて決着がつくのか？
京介のやり方次第で一番傷がつくのはおそらく黒猫だけに、やり方を間違えると京介は自滅しそうで怖い。
そして結構いる黒猫ファンに対してもやり方を間違えると壊そうなのでｗｗ、作家伏見つかさと電撃編集部も８巻はどうでるかある意味見物です。

そんな嵐の前の小波乱な７巻でした。

総合評価：★★★★

*1:ただし、呪い自体を掛けられたことは桐乃含め外には知られていない

*2:重度のブラコンは確定か？