ライトノベル『"文学少女"と恋する挿話集4』

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)

挿話集も4冊目。
今回はななせ、美羽などの後日談にくわえて、遠子のちょっとした後日談も入った挿話集。
なんというか、ななせがやっと報われた。
なんというか、読んでいていつも不遇に感じていただけに、ななせにもとうとうそういったことがくるのかと思うと、このシリーズもそろそろ終わりなのかなぁと。
それはそれでさびしいです。
美羽の話は美羽らしい面と、いままであまり見られなかった美羽の両面がチョコチョコと入れ替わりで出てきて新線だった。
美羽って実は相当なツンデレ


さて、今回一番のメインは蛍の話。
といっても、姫倉 麻貴と黒崎 保との間に産まれた蛍のほう。
父親の黒崎はネタバレなのですが、既に故人。
その故人と娘である蛍とのふれあいの話。
父親から愛らしいことをされなかった蛍には、父親は一体どういった存在なのだろうか?
そして父親は幸せだったのだろうか?
蛍は幸せなのか?
そういった悲しくも幸せな物語。


今回は心葉とさらには妹の話もあって、より一人一人にスポットが当たったエピソード満載でした。
とてもよかったです。


総合評価:★★★★