ライトノベル『ミスマルカ興国物語8』
- 作者: 林 トモアキ,ともぞ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/12/28
- メディア: 文庫
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帝国三番姫ルナスが実質のミスマルカ統治になるかと思いきや、そのまま自治を認められた上にマヒロが統治する事に。
しかし、マヒロは気が抜けたかのような、魂が抜けたかのような状態になってしまった。
ルナスはせっかく手に入れたマヒロ王子に落胆。
そんな中、姉のシャルロッテがあることをマヒロに言いつける。
さて、壮大な大風呂敷を広げたまではいいが、広げたままたためるのかどうか分からなくなったこの物語。
今回から新展開に入ります。
ただ、なんといっても腑抜け状態のマヒロにはルナスだけではなく、私も肩透かしを食らった。
7巻までのマヒロの奇策は?
会話のやり取りは?
まさかの展開でイカサマありありの麻雀までやってしまったうえに、なんと言ってもゼンラーマンはもうでないのか!?
全てがなかったかのようなマヒロの腑抜け?ぶり。
ルナスも一生懸命マヒロに気を使ってはいるものの、一向に戻らない。
そのマヒロに発破をかけたのは姉のシャルロッテだが、彼女はマヒロとは一度も会ってないのにマヒロという人となりを心得ているよう。
そんなマヒロですが、今回の8巻の最後では紆余曲折合って少し取り戻したような気もします。
前半のマヒロにはかなり落胆しましたが、それもこのための布石だったという事でしょう。
そしてひとつ大仕事を終えたマヒロはいよいよ帝国に向うわけですが、今度こそ持ち前の交渉術と奇策、そしてゼンラーマンの出番を期待します。
きっとゼンラーマンが帝都で走り回るのは似合っていると思うんだ。
総合評価:★★★☆