ライトノベル『ちみっ娘小学生レストラン ストロベリーフィールドへようこそ』

野島けんじ氏の新作。


突然、ファミレスをやりたいと言い出した近所の幼馴染で妹みたいな"桜並木ぴゅあ"とその仲間達が繰り広げるドタバタコメディ。
ちょいエロww
男子高校生と小学生女子の組み合わせは、昨今ではちょっと痛い目で世間から見られがちだが、この作品はそういったことはない。
近所の女の子がまた突っ走ってなにかしでかすのを、見守りながら協力するおにいちゃんと言うところですね。
その内容がファミレスをやりたいというもの。
小学生がいきなりファミレス経営なんてムリみたいな話だが、それをやろうとするとても元気な"ぴゅあ"と"レン"と姫乃"の3人組は、主人公を巻き込み学校で本当に開店にこぎつけるまでに至った。
最初は『いくらなんでも、小学生がファミレスなんて』と思っていた主人公も、3人娘のがんばり具合に、ペースをあわせるようになる。
しかし、世の中にはそんなことを煙たがる人というのは必ずいるものです。
その名もアグ●ス教頭・・・これやばくないww
完全に悪役として登場しますが、なんともタイムリーというか、まぁ名前の由来は別にあって、決してア●ネスが本名ではないのだけど。
そんな教頭と反目しあう事になった上に、姫乃の複雑な家庭の事情。
さらにはその事情からファミレス経営につながる事情を知った主人公は、一念発起して3人娘をかばいそしてアグネ●教頭に立ち向かいます。
東●都条例に関する話題もちょっとばかし織り込みながら、ちょっとだけロリ、そしてちょっとだけエロ、そしてそんな娘達と主人公を見守る理解のある保健教師(一説によればただの変人)達が、ストロベリーフィールドというみんなのつながりと記憶と思い出と絆を守るファミレス経営をする物語。
最後はアグ●スのまさかもあり、そしてもっといいことあり、作品的にも内容的にもうまくやりました。
ということで作風、イラスト、展開など悪くはありませんが、大団円だから続刊は難しいか?
でも"桜並木ぴゅあ"はまた主人公を巻き込んでなにかやらかしそうな予感です。


楽しく読めました。


総合評価:★★★