ライトノベル『乱☆恋2 婚約者は16人!?』
- 作者: 舞阪 洸,得能正太郎
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 文庫
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そんなことで、第2巻です。
今回は前回政乱のあったシュールティス王国の隣の国、イ・ウーハン国のユーリに会うためにイ・ウーハンに向うリカルドとその愉快な仲間達。
そして、前回シュールティスから追われる身となった第6王女セフィアまで同行する事になった。
まず、最初に数ページ読んだ時点(というより挿絵と帯で)で、思いっきりネタバレというか展開が読めてしまいましたww
たぶん、これは私だけではなくほとんどの読者がそうだろうとは思います。
もしかするとですが、わざとそうしているのではないでしょうか?
そんな状態ですが、早速読み続けていくとお決まりの舞阪節炸裂・・・つまりはキャラの馴れ合いと会話のセッションです。
しかし、この物語そんな事があってもしっかりと作られているところが凄いです。
そして、リカルドの婚約者のユーリなんですが、本当にオチだけだな!!と思えるくらい出番が少ない。
今回のメインはその義理の母親であるイ・ウーハン国の女王『ユゥ・ノス・ノルデ・イル・ハン』
ほとんど彼女とリカルドの話がメイン。
しかし、この女王は中々の食わせぶりで、リカルドの上を行く食えない奴。
女王の行った事を即座に理解するリカルドも中々のものなのだが、この女王はもっとすごい。
この作品というか、舞阪作品はなんか脱線含めて会話の中にアソビと、タクミな話術と物語の展開を結びつける面白さがありますね。
一瞬だけでは分からない会話の中にも、じわじわと読者をひきつける何かがあります。
こうして物語が進んだ後に待ち構えている最後の落としどころも、ある程度分かっていたとしても『なるほど!そう来るのか』と思わず納得してしまいました。
というより、今回ユーリがメインじゃなくて正解だったな。
このキャラでは昨今のハーレムラノベではキャラ的に弱すぎますね。
あの義理の母親である女王あっての光った第2巻、イ・ウーハン国編だったと思います。
今回もとても上手にまとめて良かったと思います。
次回はロサ・ロゼの王女だけど、果たしてどんなオチ・・・じゃなくてどんな王女なのか期待します。
総合評価:★★★★