マンガ『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―(1)』

ジャーナリスト、カイ・シデンの視点から描くホワイトベース部隊のあり方を描いた物語。
時は1年戦争から約20年後。
U.C.0099ぐらいですね。
ということは、シャア率いるネオジオンの反逆もとっくに終わっていますし、ハヤトはZZの時に戦死。
結構仲間がいなくなった後の世界です。
当のカイ・シデンは当時17歳だったので、40間近のいい味を出してきた大人です。
そんな世界で、サイド3に出来た戦争記念博物館のWB部隊展示を下見に来たカイが、展示を見ながら当時を回想する物語。


ハロから見たアムロの機械弄りとテムレイの集積回路の話。
WBは実は最初から囮部隊で地球に降りる必要はなかったなど、考察とそれを裏付けをカイシデンという一人の男から見た視点で、見事に描いています。

著者コトブキツカサ氏は絵も上手である事に加え、ガンダム(特にU.C.物)では結構いい構成をとりますね。
この漫画でも彼の技量が光っており、読むよりも読ませる内容に仕上がっています。
私はファースト世代ですので、とても楽しく読みましたが、ファーストとは違う世代でも面白いかと思います。
ぜひとも手にとって読んでほしいです。


総合評価:★★★★