快傑ズバット(再掲載)

注意)この日記は再掲載です*1


みなさん、ご存知のとおり2011年4月1日から『レッツゴー仮面ライダー』が上映されますが、この映画に出てくるのは何も仮面ライダーだけではありません。
70年代東映のヒーローが登場します。

人造人間キカイダー
キカイダー01
イナズマン

ときましたが、最後に地味なヒーローが・・・

ズバット
なんという選択。
このズバット、今どれだけの人が知っているのでしょうか?


ズバットを演じるのは仮面ライダーV3で有名な宮内洋
彼のキザな演技は撮影所を笑いの渦にしたとか。
このズバットが登場するのは1977年に東京12チャンネル*2で放送された東映制作の快傑ズバットという作品に登場するヒーローです。
このズバットという番組ですが、一部の世代には色濃く記憶に焼きついている作品で、きっと知らない人も今見るとバカ受け感銘を受ける事間違いナシのとてもマニアック素敵な作品です。


まず主題歌が凄いです。
この作品の主題歌タイトルが地獄のズバットです。
ヒーロー者なのにいきなり地獄ですよww
そして、聞いてみれば分かります。
この曲のバックには三味線が入っています。
子供向けヒーロー番組で三味線が入った歌はきいたことがありませんww。


そして極め付が番組の内容設定。
他のヒーロー者と決定的に違う点が多いです。

主人公が人間でありこれと言って特殊能力がないこと(ただし、身体能力はたかく何をやらせても日本一の腕前)
敵も普通の人間で、組織もただのやくざ組織
基本主人公が桁違いに強い
敵のボスは弱く、その用心棒が存在する

そして、毎回お決まりのパターンにお約束の台詞があります。
番組は

やくざ者が暴れる⇒主人公が助けに入る⇒用心棒登場⇒用心棒との腕比べ⇒用心棒退散⇒やくざ組織の反撃⇒主人公ピンチ⇒快傑ズバット登場⇒やくざ組織粉砕

いうパターンになっています。
このパターンは小林旭主演のマイトガイこと『ギターを持った渡り鳥』シリーズを踏襲しており、それに変身ヒーローをくっつけたコンセプトになっています。
このお決まりの展開が第1話からずっと続いています。
そして、とても個性豊かな用心棒が登場するのがこの番組のひとつの魅力。
全員殺し屋なのですが、その職業はコックだったり、ゴルファーだったり、釣り師だったりそもそも殺し屋として成り立つか分からない系統のプロフェッショナルです。
さらに輪をかけて、その腕前がとんでもない状態ww
さらに毎回主人公早川との腕比べがとにかく凄いのです。


この作品、ただの旧い特撮と思ったら大間違いです。
知らない人は一度ごらん頂いたほうがいいと思います。

快傑ズバット VOL.1 [DVD]

快傑ズバット VOL.1 [DVD]

*1:2011年3月25日に書いた日記

*2:テレビ東京がまだ教育チャンネルから広域テレビ局に以降直後だった時期の、東京地方局時代