子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき

スニーカー大賞作品の中でも比較的順調に刊行しているこのシリーズ。
今回は学園祭をネタに、1巻空のキャラがほぼ総登場という豪華ぶりに加えて、新キャラが一人も出ないという珍しい体裁。


内容はいつも通りの短編連作ながら、まとまってつながっているというこのシリーズ1巻からずっと続く体制で(4巻をのぞく)、いつも通り楽しく読めました。
だからか、目新しいことがないのでマンネリ化かと思いきや、文章力とこれだけ数多く登場したキャラの無駄がないやり取り、動きでそれぞれをカバーしつつ、メイドさんいっぱいな展開は、他のハーレムラブコメとは一線を画すと思います。
ただし、メイドさんは騙されたと思わないようにww


絶賛開店休業中の仙波さんはこういうときは影が薄くなると同時に、佐々原さんの存在が物語の中では大きくなっているんですよね。
あと、油断ならないのが会長のサキ姉ですが、彼女はなるたまのことをどう思っているのか、だんだんと読めなくなってきた。
今までの単なる姉兼保護者ぶりから、4巻を経て少し変わりつつあるのか。


物語ではこの3人の様子が強調されますが、当のなるたま君は鹿野さんいじりが好きなようでww
鹿野桃子さんのいじられ度合いが、だんだん強くなって行くところは、このシリーズのお約束なのか?
今回の5巻の挿絵の鹿野さん(テれる)が妙にかわいかった。


さて、これだけやっておきながら、2日間ある学園祭のまだ1日目。
次の6巻も学園祭2日目でつなげるのか?否か?