乱☆恋5 婚約者は16人! ?

某王国の王太子の婚約者との面会旅もこの5巻で終了。
というより、この5巻の冒頭で全16人との面会を終わらせて、事後報告という何とも凄い形で終わった。
この5巻は結局、婚約者との面会がメインではなく、最初の1人目であり、国を追われた王女セフィアの国奪還がメインとなった。
そのために、リカルド王太子が策を弄し、セフィアの国をどう取り戻していくのかという話になっている。
リカルド王太子は決して腕っ節がいいわけではないが、その反面政治的手腕と外交手腕が持ち前の能力。
婚約者との面会もそれで乗りきったところがあるが、今回は戦争という内容でその手腕をふるうことになる。
その内容はいかにもリカルドらしい内容で、国奪還作戦の最初から最後まで読み応えがありました。
惜しむべくは、この5巻の話が実は「乱☆恋」のメインの話で、リカルド王太子がどうやってこの国を奪還するのかを、わずか5巻でやってしまわないといけなくなったことでしょう。
まぁ、いわゆる打ち切りグランドフィナーレというやつでしょうかww
4巻まで婚約者探しだったのに、5巻はクライマックスですので、続けて読んでいた人はいきなりについていけない・・・こともないかww


まぁ5巻が最初からクライマックスだった関係で、押せ押せでやり込まなくてはいけない状況だったのですが、著者舞阪氏の見事な筆力で、この1冊で無理なくまとめ切りました。
このシリーズ結構面白かったです。
舞阪氏の次回作にも期待します。