覇剣の皇姫アルティーナ2

覇剣の皇姫アルティーナII (ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナII (ファミ通文庫)

第4皇位継承者アルティーナを出会い、わずかながら軍師としての才覚を徐々に見せ始めるレジス。
最大の問題であったジェロームにアルティーナを司令官と認めさせることにも成功したのも束の間、今度は蛮族が奇襲をかけてきた。
これをレジスの類まれなる采配でこなすと、帝都にいる兄からアルティーナに命令が届く。
難攻不落のヴォルクス要塞の攻略であった。
攻めるも難しく、断れば逆賊扱い。
そんな中、レジスの要塞攻略の作戦が開始される。


第1巻はアルティーナ貴下の部隊の取りまとめの話でしたが、この2巻では打って変わって隣国の要塞攻略戦。
この2巻でレジスの軍師振りが発揮される。


要塞攻略はいたって簡単な理屈で攻略、しかしそのためにとったレジスの奇策がなかなかの軍師振りを発揮しています。
それ以上にアルティーナの14才にして人をひきつける魅力と、その突進ぶりがレジスとまるっきし反対なのが、この物語を良くているんだあぁと。
この異なる二人が組んだことにより、多くの人が結びつき、そしてひとつのことに向かって進んでいく面白さがあるといえるでしょう。


その一端がうかがえる第2巻でした。