ロムニア帝国興亡記-翼ある虎-

戦略といえばお任せの舞阪氏による作品


舞阪氏といえば脱線と言葉遊びと、必要なさそうなんだけど必要だろうwwサービスシーンが多いことはみなさんご承知の通り。
そして舞阪氏といえば、これだけ遠回りしながら最後はちゃんと閉めて終わるというのもご存じの通り。


手を変え設定を変え舞台をかえてもそれは変わらず。
この物語もやっぱり舞阪氏の作品だなぁと思わせます。


今回は帝国の皇子なのだが階位はかなり下の切れ者皇子が、帝国中央から地方に追われるも、急風雲な帝国事情からどう這い上がっていくのかという物語構成になている。
この1巻はそのさわりとなる部分だが、いかんせん脱線が多くて、最後の最後でやっと本題に入ったww
いいんです、それが舞阪洸という人の書く作品なんですから。
ただの昨今のラノベ事情でお色気が多いとしても、ただでそのシーンを入れないのが舞阪氏の違うところ。
直接的ではないものの、間接的にはその無駄なお色気シーンが後々の展開に微妙につながるのです。


やっぱり、長いこと作家やっている人は違うなぁと思いました。


先に書いたとおり、本編は物語の最後からという感じですが、そこまでどのようにたどり着くのか、その序章を味わってください。