武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行

ラノベとしては少し変わった傾向か、武術を突き詰めた・・・・という内容の(なのか?)作品。


主人公は前世の記憶を引きずったまま、エルフの赤ん坊として生まれ変わるというところから始まる。
こういった前世の記憶がある転生作品というのはラノベに限らず結構あると思うが、この作品が少しだけ違うとすれば前世ではひたすら武術を邁進し、転生後もそれを突き進むこと。
そして前世では100歳超えの人間だったこと・・・つまりは相当な老人である。
そのままエルフの赤ん坊として転生したから、口調というより思考がすでに老練の域に達しているところ。
物語は赤ん坊からエルフの年齢で14歳くらいまでの期間だが、主人公がかなり老けて見えるのは致し方ないことか。


そのため、違和感持ったまま読み続け、そのまま終わってしまった感じ。


ラブもコメも全くと言っていいほどなく、とにかく武術で終わったなぁという印象。
ただ、その分武術に関してはそれなりに書かれているので、そっち方面が好きな人は読んでもいいかも。


最後も主人公の旅立ちで終わるという、武術としてはいかにもという感じの終わり方。
どちらかというと、旅立ち後の武者修行がこの物語の本番で、1冊丸々使った導入部という感じだった。
なので、1巻だけでは中途半端な感じになる。


最後に主人公が旅立ち、これから武者修行が始まるんだという男坂エンドにならなければいいかと思ったが、どうやら2巻はでる模様。