JR各社のダイヤ改正

今年最初の鉄道の話題
毎年この時期になるとそわそわしますが、恒例のJR各社の3月ダイヤ改正の概要が出ました。
ということで、各社の状況について考えてみたいと思います。
JR東日本
JR東日本2010年3月ダイヤ改正(JR東日本)
リンク先はpdfです


なんといっても、武蔵小杉駅の開業でしょうか。
仮開業するようです。
でも、島式ホーム一本で横須賀線湘南新宿ライン含むNEXまで全列車停車とは思い切ったことをするもんだ。
東横線とのカラミと立地的にどうなるか分からないけど。混雑したらすぐにダイヤが乱れそうだ。
乗り換えのためならば30以内の駅外に出れるらしいですね。
それだけ南武線とのホームと離れていると言うことです。
というより、南武線の向河原と武蔵小杉の駅はどちらも同じくらいですよ。
はたして、どうなることやら。


他には横浜線の快速が増発されます。
日中のみ30分の快速ですが、これが20分になります。
毎時3本の快速と、6本の各駅停車。
うち快速の2本前の各駅停車は箸もとどまりとなる模様。
古淵-矢部から相原以北にいく場合は毎時4本の電車6本に増えたわけです。
少しは利便性がUPですね。


京葉線の東京方面直通列車は毎時3本に増発。
しかしながら使えない!!
なにこの最強最悪なダイヤ。
前の方がよっぽど良かった。
根本的に武蔵野線が12分間隔なのがいけないんですよ。
そろそろ南武線常磐線緩行線含めて10分間隔にしてもいいんじゃない。
メガループと銘打ってながら全くもってよく思えない。


このほかに浦和電車区の車両置き換えが完了。
全車両がE233系1000番台に変わります。
京葉線にもE233系5000番台が入りますが、こちらは夏ごろとのことです。



JR九州
平成22年春 時刻修正にて (リンク先はpdf)


タイトルにもあるようにホントに修正。
改正と言うまでのことじゃないね。
私は地元民ではないので、きっとこの修正は地元客への配慮なのだと思うけど、なんか小規模のさらに上を行く小規模ですね。
これで3月ダイヤ改正が全てだったらなにも変わってないのと一緒。
ところで、新幹線は何も変わらないのでしょうか?



JR四国
平成22年ダイヤ改正について (リンク先はpdf)


ざっと見た感じでは、更なる合理化を進めた感じです。
接続の普通列車を削減して、特急延長による車両の効率化。
2本の特急を一本に併結して1本の特急としての運転。
高松-宇多津にもワンマン運転列車の登場など。
JR四国の苦しい台所事情がよく分かる一端ですね。
正直これ以上の合理化は相当厳しいのでは?
今後のJR四国のドウコウが木になります。
そんな中、徳島地区に新型気動車1500型の導入を決定したこと。
少ない原資から乗客サービスの向上を図っている姿勢は評価できます。



JR北海道
平成22年春ダイヤ改正について (リンク先はpdf)


あれ?
なんか他のJRの改正内容だけでJR北海道自身の改正内容が書いてないんですが・・・?




JR東海
平成22年ダイヤ改正について (リンク先はpdf)


見事なまでの新幹線一色だわwwww
N700系運転ののぞみが70%近くになるそうだ。
ご丁寧に時刻や詳細まで丁寧に書いてある。
正直趣味的には何も面白くはありません。
しかも、在来線は何も書いてません。
まさに新幹線会社だな。


ここには書いてないんだけど、ダイヤ改正と同じ日にJR東海TOICAの使用可能範囲が広がるようです。
今回広がるのは下記の区間

御殿場線:沼津-御殿場
身延線:富士-西富士宮
飯田線豊橋-豊川
高山線:岐阜-美濃太田
太多線全線

これらでTOICAが使えるようになると同時に、相互利用が可能なSUICAICOCAも使えるそうです。
また、同時にTOICA電子マネーもスタートします。
電子マネーも同じ日からSUICAICOCA電子マネーと相互利用可能だそうです。



JR西日本
平成22年ダイヤ改正詳細 (リンク先はpdf)


JR西日本は他のJR各社と違って、細かいです。
各支社毎にダイヤ改正を発表してます。
ということで、全部見るのは面倒なので、気になったところを
(全体)
JR東海と一緒で山陽新幹線ののぞっみN700系化を大々的にアピール。
しかしながらその影で、こだま、ひかりレールスターの減便、臨時化など明暗がきっちりとでた。


サンダーバードに新車が投入される模様。
683系の新しい番台(何番代だったか忘れた)がサンダーバードに投入されるため、玉突きで雷鳥485系を681系、683系に置き換える模様。
同時に名称も雷鳥サンダーバードに変更されて、雷鳥は1往復に・・・。
北陸特急国鉄型も風前の灯火ですね。
いくつか波動で残すと思うけど、大多数の485系は廃車解体でしょう。
残念です。


在来線特急の停車駅見直しと臨時化など。
関西空港特急はるかが一部臨時列車化される模様。
また、西九条停車を全部辞めるようです。
そんなに乗車率悪かったのか・・・・

くろしおが一部日根野に停車する。
朝の上りと夕方の下りなので、まぁ通勤ライナー的なものだろう。
代わりに鳳は全列車通過するらしい。

スーパーまつかぜスーパーおき鳥取大学前に停車するとのこと。
通学への利便性を考慮してのことらしいが、通学に特急を使うような地域なんですね。


園部-京都の複線化が完成することによりダイヤの見直し。
快速主体になるようです。


(各支社)
金沢地区では521系を新たに追加投入して、金沢地区でも運用を開始するとのことです。
あれって福井県が少し出資してなかったか?
だから福井県内限定だと思ったのに。
もしかして石川県も金を出したのかな?
大糸線キハ52が運用離脱するそうです。
後任はキハ120でおそらく富山鉄道部所属のものでしょう。
ただ、運用上車両数が足りないと思うですが、少なくとも大糸線用の3両は何処から持ってくるのか?
まさか、新製?
なお、キハ52がなくなると同時に糸魚川駅のレンガ機関庫もさよならだそうです。
イベントが2月末に企画されています。


広島地区は在来線の利用見直しが大幅に入る模様。
快速の普通列車化、深夜、早朝の運転取りやめ、土曜日・休日の運転取りやめなど。
かなりの後ろ向きダイヤ改正ですね。






さて、全体で見てこんな漢字でしたが、新幹線以外はこれといって大規模ではありません。
サンダーバード用新車くらいですか。
あとは減便、見直し、臨時列車化など・・・。




以上、各社の概況を見てきましたが、昨今の不況下と高速道路割引サービスの影響がモロに出た改正だったかなと思います。
合理化、減便、見直しなど各社とも苦労しているようで、特にJR四国はもうギリギリなんじゃないかなと思うくらい。
また、最大の会社JR東日本でさえ、今年は小規模だったように思えます。


それと、寝台特急北陸、急行能登、両列車の廃止が決定しました。
まぁ、これはプレスで先行で出てましたので、『ああやっぱりそうだったのか』と思いましたが、また夜行列車と急行が消えることになります。
客が多い時期に臨時急行を出すと書いてましたが、能登ではないかもしれません。
また、車両も流石に489系はないだろうと思います。
489系と言えば、能登の東京滞在中にホームライナー2往復の間合い運用がありましたが、廃止後は何が運用に入るのかこれ注目点です。
今年の鉄道業界がどうなるか分かりませんが、やはり苦労はしそうな感じです。