エアポート快特の蒲田通過のもめ事、とうとう新聞に。

「蒲田飛ばすな」 京急が品川―羽田直通案

リンク先は新聞社のWebですので、TOPにリンクしています。
記事自身は【2010年4月29日 07時09分】に書かれています。
こちらに"h"を付けてをブラウザに貼っても見れます。


「蒲田飛ばすな」 京急が品川―羽田直通案

ttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010042990070906.html

とうとう新聞に載りました。
これで、さらに事情を知る人が増えるのでしょう。
ここまで出てしまったら、やはり大きな問題になってるんですね。
どうやら、これで京急ダイヤ改正に関する概要を下げたのは、10月間違いよりもこっちの方が理由としては大きそうなのは間違いなさそうです。


さて、私のこの話題に関することはここでいろいろ書きました。

どうやら、大田区はお怒りらしい/2010年4月27日
謎が謎を呼ぶ京急のダイヤ改正/2010年4月24日
京浜急行のダイヤ改正が発表されました。/2010年4月23日

正直言うと、大田区関係者は蒲田通過も異論があるようですが、コケにされた方が問題なのでは?
私も大田区の立場だったら、今回のことに怒りますが、交渉を絶対にしないかと言われればそうではないでしょう。
それなりのことがあれば、蒲田通過でも別にいいと思います。
まずかったのは京急側の対応でしょう。
5月改正予定のダイヤを4月22日ころに発表するのは、一般人や利用者に向けてするのはおかしくはありませんが、お金を出してもらい、二人三脚で工事を推進しているパートナーに対しても、同じタイミングで知らせるのはまさに筋違い。
京急にとって工事に関することは、大田区という存在はお客さんに当たり出資者でもあるわけです。
そうれんそうの義務が発生すのは当然のことと思われます。
そのお客であり、出資者をないがしろにする行為は法的措置だけでなく、対人関係の信用を失うのは社会として当然のことです。
事後報告というのは完成形の報告であるため、すでに決定したことを報告します。
ということは蒲田通過は決定事項で、少なくとも5月以降のダイヤ改正で蒲田停車が実現する見込みはないと思います。
それで、前は『だまし討ち』なんて言葉を使いました。
ここが問題だったのでは?


そしてもう一つ問題なのは大田区側。
こちら側の担当者は京急に報告の義務を課すことができると思いますので、当然報告書提出要請をしてたのかということ。
これ、取引するなら当然の行為ですよね。
私だって客に要求されたり、逆に要求したりしますが、大田区はここをちゃんとやっていたのかということです。
これに関しても、某大田区議員お怒りの日記に書いてありました。
まぁ、要請していないなら、大田区側も失態どころでは済みませんね。
一般の会社だったら、担当者は処分物です。
大田区の事情は分かりませんがね。
ある意味京急を信用していたからということもあり得ますが、それにしても本当だったら大田区にも責任がないわけではありません。


ところで、ダイヤというのは鉄道会社がある地域の運輸局に届出をする義務があると思いましたが?
と思ったら、記事にも届出のことは書かれていました。
届出後であれば、少なくともこれで大田区側は分かったはずですね。
この届出がいつかは分かりませんが。



ということで、一般的な社会通念をお互い無視した行動が、こんなとんでもない結果を生み出したすれ違いというところでしょう。


個人的には京急蒲田通過のエアポート特快というのは、荷物が必然的に大きくなりがちな空港利用客の方向分離が計られてうまく分散されると思う。
特にエアポート急行が8両編成で、こまめに横浜方面との駅を結びますので、『都営-羽田空港』『空港線沿線』『横浜方面-羽田空港』とうまく分散できそうな気もします。
それで、京急蒲田はこれまで通り本線系の電車が全列車停車するので、大きな荷物をもった都心に行く客とかぶらないので、うまく回れそうな気もしますけどね。
それに京急蒲田停車するとして、果たしたて空港利用客というのは寄り道するような心理状態で鉄道を利用するものなのか?
この通過が停車になって地元還元されるかどうかは個人的に怪しいとは思います。


ただ、今回のダイヤ改正ではエアポート急行が、空港線の輸送の主役になると思うのですが、

都営-羽田空港の急行:3本/1hour⇒そのままエアポート急行に変更
都営-羽田空港快特:3本/1hour⇒エアポート快特になり蒲田通過
新逗子-羽田空港の4両特急:3本/1hour⇒廃止されて、新逗子-羽田空港の8両エアポート急行に変更

ということになると思います。
本数的には蒲田停車⇔羽田空港は9本/1hourから6本/hourに変更になると推測されます。
おそらく、この説明も大田区側は21日に受けたのでしょう。
蒲田停車が通過になるのもさることながら、本数減というのももしかしたら響いたのでは?
このダブルパンチはマイナス要素としてはインパクトありすぎですね。
しかも、大田区長工事現場視察前日のこの時期にこの知らせを聞いたとなっては、コケにされたと思っても仕方ない。
金も出さずに、勝手に工事させた挙句に地元に駅を作れとか、ルートを変更しろとか、その資金は全部そっち持ちとかいう話でなら分からないことでもないが、200億円の費用負担して協力的な体制を敷いた自治体相手に、この切羽詰まった時期に知らされてもねぇ。


さて、今後の対応ですが大田区としては『京急の正式な新ダイヤは示していない』というコメントをしてます。
何とも大人だ対応だ。
対する京急も『各方面と調整中』といささか苦しいコメントを残してます。
いまさらダイヤの骨格は変えられないと思いますが・・・?


さて、一体どんなダイヤになるのか。
そして京急は一度失った信用を回復できるか。