絶滅危惧種 その1

最近、新型車両の入れ替えが激しくなった鉄道会社ですが、ここ数年以内で消えると思われる車両を個人的に『絶滅危惧種』に指定し、色々撮影してきました。
元々、撮影の腕前がアレなのに加えて、時間の都合で夜になったりしてますので、写真がボロボロなのは勘弁してください・・・。
いつか撮り直しも考えてますので。
それでは今回は関東地方第1弾です。
第3級絶滅危惧種
ここで取り上げるのは、鉄道会社側から公式なアナウンスがないものの、使用年数、後継車両の登場、車両の減少具合などで、明らかに数年持たないだろうと思われる車種を取り上げてみた。

製造開始:1969年
最大数:180両
現在の在籍数:66両(2010年4月1日現在)

小田急最古参で唯一の小田急顔電車。
登場から41年になったが、既に初期のころの車両は残っていません。
現在66両残ってますが、小田急では後継車両の4000形が10両編成であるため、4両固定での5000形は6両と一緒になり10両で運用されるために重宝な存在だった。
しかし、小田急は各駅停車も10両編成で運転する事を決定したので、3000形が中間車両増備の上、10両編成に組成変更される。
また、4000形も新規で増備されるので、10両固定編成が増えて、5000形も終焉が見えてきたかもしれない。



製造開始:1959年
最大数:356両
現在の在籍数:分からないww(6連×3と4連×5本だったか?)

登場してから50年を超えた車両。
京急の標準とまで言われた車両で、2連、4連、6連、8連とあり、連結して編成を自在に組んで、快速特急、特急、普通、急行、果ては支線運用から都営を超えて京成、北総まで顔を出す、まさに京急に1000形ありと言う標準車両だった。
そんな1000形も普通運用は6連に改造された800形に、本線運用は1500形、そして最新鋭の1000形newバージョンこと通称新1000形に取って代わられようとしています。
350両余りあった車両も現在は50両を切っているはずです。
今は、空港線を除く支線や本線の普通列車運用で細々と運転されているが、新1000形の増備が順調に続いているので、そう先は長くないと思われます。




製造開始:1969年
最大数:278両
現在の在籍数:12両(2010年4月1日現在)

西武秩父線開業と同時に登場した山岳路線対応のものが最初。
後に池袋線新宿線と配備され、一時期、西武を代表する車両にまでなった。
しかし、20m車体3扉という扉配置が、後の沿線人口増による輸送力増強と言う面で仇となり、新101系も存在はするが、2000系以降の20m車両軍が4扉が主力として登場した。
扉配置が中途半端な101系は次第に運用が限定されるようになり、支線にまわされるようになってしまい、余剰になった車両については経年が古いものから廃車になっていきます。
そして30000系スマイルトレインの登場で、とうとう池袋線新宿線からだけではなく多摩湖線からも消え、西武車両の最後の職場と言われる多摩川線での営業に4両編成×4編成が細々残っていた。
でも、それも新101系の配置転換で1編成が置き換えられて、いよいよ西武鉄道から消える日も近づいてきたようです。



第2級絶滅危惧種
ここでは、鉄道会社から公式に後継車両の投入などで、明らかに数年後にはなくなるだろうという車両をあげて見ます。


製造開始:1968年
最大数:353両
現在の在籍数:353両(2010年4月1日現在)

東京メトロ6000系だが、現在353両全車が稼動しており、最初に登場した1968年よりまだ1両の廃車もない。
353両健在だが、こちらはメトロが公式に後継車両16000系を導入する事を発表している。
ただし、6000系の去就については何も言ってないが、16000系が導入されれば6000系の去就が注目されるのは当然だと思う。
直通相手の小田急がD-ATS-Pに変更するらしいこと。
また小田急も、JR東日本常磐緩行線も後継車両切り替えが進んでおり、メトロ6000系はここ数年以内に陳腐化するのは避けられないと思うので、16000系の投入速度次第ではあっという間に交換なんて事もあるかもしれない。





製造開始:1984
最大数:170両
現在の在籍数:170両(2010年4月1日現在)

先のメトロ6000系と同じ常磐緩行線とメトロ千代田線を走る、JR東日本のチョッパ制御車両。
抵抗制御103系地下鉄使用が電気代の消費が凄いのと、放熱性に問題があるため、早急に開発が必要と考えられていたため、この203系が投入された。
全車両松戸に配属されており、登場から現在まで廃車はない。
しかし、JR東日本常磐緩行線向けのE233系2000番台の投入を決定しており、全18編成が投入される。
これにより、207系900番台(すでに廃車)と、この203系17編成が対象となっている。
とりあえず、異端児207系900番台の淘汰に1編成が導入されたのみで、E233系が203系置き換えように投入されるのは少し先だが、はじまればあっという間だと思います。



第1級絶滅危惧種
鉄道会社側から公式に淘汰が発表されており、数も急激に減らしている車両軍です。

製造開始:1979年
最大数:794両(JR西日本を除く)
現在の在籍数:60両(2010年4月1日現在)

省エネ電車として登場した、国鉄初のチョッパ制御電車。
一時期は豊田、三鷹に大量配属されていたが、205系登場後はそちらが増備された。
しかも、中央快速線はこのオレンジの201系に統一されており、長年中央線の顔として活躍していた。
103系の淘汰が落ち着いた2005年あたりから順次E233系0番台に置き換えが始まり、現在は2編成20両が豊田に残るのみ。
しかも予備編成扱いなので、基本定期運用では走らない。
JR東日本側からは夏にさよなら運転して引退との告知があった。
一方、中央線以外では京葉線に10両編成4本が残っているが、こちらも201系含めて全京葉線の車両を新型のE233系5000番台への置き換えることが決定しており、先はそれほど長くはない。
京葉線の201系は6+4の分割可能のため、朝の外房線東金線直通快速運用の専業がある。
この運用ある限り201系は淘汰の対象にならない。
そのため、E233系5000番台にはこの運用に充当可能な分割可能な編成も投入予定になっているが、現在までに入っているE233系5000番台は10両貫通編成のため、まだ201系自身は京葉線ではしばらく見れそう。
でも、やはり先は長くないと思われます。