鉄バカ日記における、一般人とテツの認識の差

第13回『うぇぶらじ@電撃文庫』で、明坂さんが『鉄バカ日記』の感想を述べております。
さてご本人自ら語っていますが、彼女はテツではないとのこと。
そんな彼女からみたテツと鉄道に対する知識、そしてテツである私からみた鉄道に対する概念の違いとはなにか。


著者はテツかどうか?


さて、まずこの手の作品の場合・・・・というより、創作をする場合その道のマニアであるかないかで、表現方法や書き方が変わります。
この作品は鉄道についての作品ですので、著者がテツなのか違うのかは作品内容に大きく影響すると思います。
本作品の著者「安彦薫」氏ですが、明坂さんは『テツですねぇ〜〜』といってますが、私もこの方は紛れもない"テツ"であることは間違いないと思いました。
少なくとも、この作品を書くために鉄分を学習したにわかテツではありません。
しかし、明坂さんが著者に鉄分を感じたところと、私が著者がテツであると確信した部分は全く違います。
その部分ですが、明坂さんが著者に鉄分を感じたところのポイントとして、『著者プロフィールに好きな特急は"はくたか"だって書いてある』という部分について触れていましたが、現実的にそれなりのテツだと果たしてこんな書き方するかなぁ〜〜〜。
ここを読んでいるテツの皆さんはどう思いますかね。
"はくたか"は特急でも名が知られているメジャーな特急と思いますが*1、テツって列車に感情移入しますかね。
まぁ、するんだろうけど、私だったら"はくたか"という列車より683系と回答しちゃうかもしれません。
まぁテツそれぞれですが。
しかしながら、この列車名1本を挙げただけで安彦氏をテツと決めた明坂さんはすごい人ですww


では私は安彦氏を何を持ってテツと決めたかということですが、それは物語の本当の最初の5ページ目。
その中でテツではない主人公鉄郎が、札沼線新十津川駅でいったこの部分。

駅まで来れば簡単に電車なんて乗れると思ったのだが

この文章だけ見れば、見事な自爆ですww
テツは電車なんて言葉はこのシーンでは使いません。
使うのはテツではない人で、都会に住んでいる人ですね。
しかし、安彦氏はこれを逆手にとった。
この鉄道の『電車』という言葉の"電"の部分に『、』・・・いわゆる傍点という強調文字修飾しているのですね。
主人公の鉄郎は非テツ*2であること、大宮という比較的都会育ちで、しかも若いということを考えれば、世の中のテツは全員が『あ〜〜〜なるほどね。この書き方はテツならではの発想だ』と納得するでしょう。
しかし、一般人からすればどうしてこれがテツであるかないかの違いは全然わからないと思う。
あえて理由は書きませんので、お近くのテツにでも聞いてください。
ね、明坂さんww


さて、これ以外にも明坂さんが感じた物語中の話と、私が感じたテツの感覚の違いを説明したいと思いますが、時間がなくなったのでとりあえずこの辺で。


>以降、追記するか続きを書く予定

*1:とはいってもおかゆまさき氏は知らなかったみたいだが

*2:テツではに人種のことww