ライトノベル『身代わり伯爵の冒険』

身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)

庶民的パン屋の看板娘ミレーユ。
おムコをもらって店を国一番にするはずが、なぜか駆け落ちした兄の身代わりに王宮に出仕することに──!?
ビーンズ文庫が贈る超王道、奇人変人美形だらけの王宮ファンタジー!!

兄がなかなか良い性格してるw


これがデビュー作らしいですが、なんというかいかにも王道なラブコメ
でも、素直に読めました。
最初は兄の駆け落ちを発端に始まった、顔が似ている妹の身代わり騒動だったのだが、次第に明かされていく王宮貴族の嫉妬と陰謀。
それに巻き込まれて解決するまで、物語がスムーズに動いて読みやすく構成も良く出来てます。
そして、それを彩るのは多種多彩な登場人物。
まずヒロインのミレーユはしっかり物で明るい性格。
行動力も意外とあって物語を盛り上げてくれます。
父親はなんとも親バカ。
リヒャルトは真面目で不器用な苦労人。
ジークはおちゃらけで何か憎めない貴族
そしてこの物語最大の人物は、この物語を作り上げたとも思える兄フレッド
このフレッドがなかなか良い性格しています。


この作品は王道と言うジャンルを敢えて突き進む、軽快さが魅力ではないでしょうか。

総合評価:★★★☆