インフィニット・ストラトス『モテモテ一夏』

某所で『どうして一夏はもてるのか』ということで盛りあがっていましたが、一言で言うと


それがハーレム作品の鉄則であり、お約束である。


ということです。
でも、これではなんだかアレなので、一夏をちょっと主にして一夏がどうしてモテるのか検証してみようと思う。


1.一夏に興味を持っている女の子

さてこのシーンは第1話での織斑一夏の自己紹介のシーンです。
女子一同のギラギラした目線・・・。
皆さん、このような体験をした事ありますか?
実は私はありますww
私が高校時代のことですが、某有名女子高(しかも学力高めのお嬢様学校)の学園祭のチケットを入手して、そこの学園祭に行ったときに、これと似た体験をしました。
チケット制のお嬢様学校の招待客って、実際には在校生の親兄弟がいいところです。
あとはOGぐらい。
はっきり言って、自分の学校の学生服着た純粋な現役男子高校生は私だけだといっても過言ではなかった。
今思うと、なんか凄かったですね。
とにかく餓えた野獣の如くww、ことあるごとに手をとってきたり、集団で囲んできたりww
正直怖かったです・・・ハイ
さて、実際にこんな体験をしたのですが、一夏の場合はもっと大変です。
まさに餓えた虎たちのいる檻の中に放り込まれた小鹿の如くです。
そしてそのトラたちに群がられる存在ですね。
まぁ 織  斑 だけにねww


ということで、まず第1段階の時点で、女子軍団の中の同年代の男の子という時点でかなりの興味対象であることは間違いありません。


2.一夏を好意的に思っている女の子
一夏のいる世界の境遇ですが、ISの出現により世界中で女尊男卑という実情です。
そのなかで、ISが唯一操れる男子ということで興味対象になった一夏ですが、ISに関係なくこの3人は最初から好感度MAXです。

IS学園入学前からの知り合いであるこの3人は、周りから見ればバレバレ状態の一夏ラブですね。
この中で五反田蘭は初めて一夏に会った時に一目ぼれということですが、他の二人は分かっていません
ということで、一夏がIS学園に入った途端に興味対象となってモテ期到来とか言うわけではなさそうです。
ただ、IS学園に入ってから急激にそれが押し寄せただけで、一夏がモテるのはなにもIS学園に入ってからではなさそうです。


3.一夏に落とされた女の子

この二人は一夏に触れ合う事で、一夏にぞっこん状態に。
その一夏はあの調子ですが、シャルが一夏のことについて『天然の女たらし』と言っています。
そのことからも、シャルは少なくとも一夏という男にほれ込んだ事は間違いないのです。
ということは一夏のどこかに、女性を落とすたらしのテクほれ込ませる何かがあるという事です。


4.織斑千冬の存在と一夏という男の性格
一夏の人としてほれ込んでいることが分かったようですが、ではいったい一夏のどこにそんな要素があるのか?
それは一夏の子供〜IS学園入学に至るまでの、一夏の人格形成にあると想います。
一体、一夏とはどんな人間なのか?
まず、一夏を育てたのが一体誰か?
織斑姉弟は両親に見捨てられた経歴があり、姉である千冬が両親の代わりに一夏を育ています。
千冬は一夏を一生懸命育てるため、常に強くある事を自分に課していましたが、実はブラコン・・・"弟が大事"であることは、いくつかの事例で分かっています。

・誘拐された一夏w助けるために大事な試合をボイコット
・セシリアとのクラス代表決定戦でクセをさりげなく解説してしまう。
・鈴とのクラス代表戦中に割り込んできた謎の襲撃者に対して、助けにいけない苛立ちと焦りからコーヒーに塩を入れてしまう。
・夏の臨海学校の水着を一夏の好みで即決。
・臨海学校での部屋割りを自分との相部屋にし、他の生徒からの夜這いの盾になる。
・ヒロインズ5人に対して、姉としての強さと威厳を強調し『一夏をほしければ私を倒せ』的な発言

しかしながらその反面、一夏がひとり立ちできたら相手を探す気があることは一夏に言ってます。
これは、結構矛盾している気もします。
しかし実際に千冬みたいな女性をその気にさせる男性はそうはいないでしょう。


そもそも、千冬は一夏に一体どういう教育をしたのでしょうか?


5.その答えはラウラからわかる?

さて、千冬に陶酔していたラウラがVTシステムがキッカケで一夏にほれ込みました。
彼女らしい強引な方法でくちびるを奪いましたが、ラウラは千冬教官時代に千冬に強さの秘密を聞いています。
その答えは『私に守るべきものがあるから』でしたが、その守るべきものは当然一夏のことです。
そのほかにもうひとつ、ラウラは千冬から聞いた言葉があります。

『お前もきっと弟に惚れるぞ』(確か4巻)

たしか、これをVTシステムに取り込まれた際にラウラが思い出し、実際に弟である一夏にほれ込んだわけです。
ところで"お前も"とはどういうことでしょう・・・
つまりはこの台詞を言った当人が既に一夏にほれ込んでいるということではないでしょうか?
つまりは千冬ですね。
すくなくともラウラにハッキリ言いきってしまう限り、惚れ込むかどうかはともかく、男として一夏を高く評価していることは間違いありません。
しかし一夏と千冬は実の姉弟なので、男女としては一緒になれません。
ならばどういうことなのかなぁ・・・と考えてみたのですが、一つの結論に達しました。

千冬は自分の理想とする男性像になるように、一夏を育てた

ということです。
将来一夏が自分でやっていけるようになった後にでも、探す気のある理想の男性。
しかし、千冬の求める男性像はかなり理想が高そうです。

・自分よりも強い
・女性に優しい
・芯がまっすぐ、間違った事はしない
・自分を守ってくれる

これらを兼ね備えた理想の男性を欲した彼女は、意識があるないに関わらず一夏がそうなるように育ててしまったのではないでしょうか?
実際に一夏は女の子らしくなくて苛められた箒をかばって、同級生を怪我させました。
一夏はISの模擬戦闘などの理由がない限り決して女性に暴力は振るいません。
また、自分が強くなろうとするから強くなるという意思の強さもあります。
これはまさに千冬が求めた理想の男性像なのかもしれません。
一夏はいまだ成長過程・・・しかし、千冬が育てた人格はしっかりと一夏にあらわれてきています。


世界最強のIS乗りが認めて惚れこんだ男だったら、他の女性だって惚れこみますよね。


血のつながりがなければ、決して他の女に渡すような事はしないでしょう。