月刊誌連載のまんが単行本は、最新掲載ぎりぎり分まで収録するのがデフォルトなのか?!
気になったのですが、私が最近読んでいる漫画は主に月刊雑誌に掲載されているものが多いです。
普通のマンガの単行本だと、週刊誌だったらだいたい連載3カ月前くらいの分で、月刊誌だったら半年分を掲載終了から3カ月後に出すくらいのペースだと思っていました。
しかし、最近買ったマンガ単行本を読むと『あれ?このシーンこの前読んだばかり?!』ということが多いような気もします。
極端なこと書くと、月刊誌掲載分がその直後に刊行された単行本に載っているのです。
ということで、私が読んでいるものでそんな状態の物をピックアップしてみました。
らのべのへん!
- 作者: 山木鈴,弓弦イズル
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/01/22
- メディア: コミック
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掲載されているのはメディアファクトリー刊行の『コミックアライブ』・・・もちろん月刊誌です。
なんといっても毎回700p位あるボリュームで、ワンコイン価格500円というのが魅力の低価格。
そして同じメディアファクトリーのMF文庫Jの作品のコミカライズ化を、大量に早期に行うことでも知られています。
地域によっては発売日即完売も珍しくはないようです。
そんな『らのべのへん』ですが、第1巻は2011年1月23日に刊行されました。
この『らのべのへん』第1巻は、出版社の新人賞パーティーに兄の身代わりとして出席していた主人公菅野一景が、兄の知り合いの作家に『おまえは誰だ?』と言われるシーンで終わっています。
さて、掲載しているコミックアライブは毎月27日発売。
実はこの単行本最後のシーンは、まさに単行本発売前の2010年12月に刊行されたコミックアライブに掲載された話です。
掲載と単行本のタイムラグは27日間で、4日後の27日には単行本の続きの話が掲載されてるということになります。
ということで、
掲載ギリギリ度:★★★☆
続きがすぐ読める度:★★★★★
そんな『らのべのへん』ですが、第2巻が刊行されます。
- 作者: 山木 鈴,弓弦 イズル
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: コミック
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- 作者: かきふらい
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/09/27
- メディア: コミック
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キャラット連載分は途中で終わり、最後は『まんがタイムきらら2010年10月号』で連載終了しました。
大学生編と在校生編に分かれて再稼働した本作品ですが、この第4巻が刊行されたのが2010年9月27日。
掲載誌の『まんがタイムきらら』は毎月9日に刊行しており、4巻掲載分の最後の話が載った10月号は2010年9月9日刊行。
タイムラグは18日間で続きは連載終了のためありません。
掲載ギリギリ度:★★★★
続きがすぐ読める度:
当時は終わったのが残念でしたが、連載終了後すぐに単行本が読めた幸せがありました。
まぁあの時はまさか再稼働するとは思ってもいませんでしたが。
となりの柏木さん (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 霜月絹鯊
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/06/13
- メディア: コミック
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掲載誌は『まんがタイムきららフォワード』です。
正直、この作品のためにフォワードを買っていると言っても過言ではありませんww
この第3巻は2011年6月13日に刊行されています。
単行本最後の話が掲載されたのは、『まんがタイムきららフォワード6月号』で2011年5月25日発売。
タイムラグは18日間です。
単行本の続きは2011年6月25日発売予定の『まんがタイムきららフォワード7月号』ですので12日間。
掲載ギリギリ度:★★★★
続きがすぐ読める度:★★★★
芳文社は結構ぎりぎり掲載分まで単行本にするんですかね?
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: コミック
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1巻から発売して巻を重ねるごとに人気が上昇しています。
さてこの進撃の巨人ですが、掲載は月間別冊少年マガジンです。
別冊少年マガジンコミックは2010年の12月から、単行本と別冊少年マガジン最新号が同じ日付に発売されることになっており、発売日は毎月10日です。
さて、現在最新刊の4巻ですが、刊行は2011年4月9日です。
この4巻最後の話が掲載されたのは、2011年2月10日刊行の別冊少年マガジン3月号です。
先に書いたとおり、掲載誌と単行本が同じ日付になるため、単行本収録の最後の話が掲載されて単行本に載るまでの間に1冊刊行されており、単行本と同じ日付に刊行された2011年4月9日号(5月号)は、単行本の続きとしては1回分飛ばして(4月号の掲載分)の話になります。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 雑誌
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それはこの5月号に先月掲載した4月号の話も再掲載し、一挙2話掲載することです。
これにより、4月9日に進撃の巨人4巻を買った人が、同じ日に発売される別冊少年マガジン5月号を手に取ると、すぐに続きが読めるということになります。
何ともずる賢い商売方法じゃないですか、講談社ww
ということで、いろいろ取り上げてみましたが、そもそもなぜこんなことをするのか?
それは関係者じゃないと分かりませんが、私なりに考えたことを。
単行本は売れるけど、掲載誌が売れない
こんなことが起こっているのか?
今のこの時代、マンガはかなりたくさんあります。
そしてそれを掲載するマンガ雑誌もかなりの数になっています。
正直読者獲得は出版側にとっては命題でしょうね。
しかしながら電子媒体含め、ここ数年はネット社会です。
ということで、個人でもいろいろな情報が簡単に手に入る時代です。
ということで、こんな時代になったのか?
昔:マンガ雑誌を買ってマンガを読む⇒面白い作品は単行本を買う
現在:ネットで面白いマンガ作品の情報を集める⇒そのマンガ単行本を買う
ましてや、今ではよほどのことがない限り、アマゾンなどの通販で日本国内よほどの場所でもマンガが届く時代です。
昔はマンガを読むには雑誌から入った人が多かったとしても、今では雑誌を読むを通り越して、ネットの評判で作品そのものをいきなり手に取ることがかなり多くなったのではないでしょうか?
実際ですね○○○○○掲示板などで『けいおん!ってどの雑誌に連載されているんですか?』とか聞く人もいます。
進撃の巨人とか別冊少年マガジンで連載されていることを知らない人もいるのでは?
それから、最初から掲載誌は読まずに単行本派という人もいるかもしれません。
『どうせ、掲載されても後で単行本になるんだから』とかですね。
もし、そういったことが多くなったのならば、確かにマンガ雑誌の売れ行きが落ちることもあり得るかもしれません。
そういった人に向けて、掲載の中での人気作品は素早く単行本にして、続きがすぐ掲載誌で読めるということであれば、それなりの効果は期待できるかも。
ただ、先にあげた内『別冊少年マガジン5月号』は露骨に続きが読めるという表現はありましたが、その他では観たことがありません。
もし、そういったことを狙っているのならば、出版社側はもう少し露骨に表現してもいいんじゃないかとは思います。
実は私も3年前ほどに『けいおん!』目当てで『まんがタイムきらら』を買っておりましたが、いつの間にか『けいおん!』以外の作品が好きになってしまいました。
今では『けいおん!』以外が目当てで毎月購入しております。
出版社がどういった事情でこういう編集をしているのかは知りませんが、商売やるならもうちょっとうまく露骨にやってもいいかなとは思います。