『スーパー俺様ラブストーリー』『マンガ家さんとアシスタントさんと5』
スーパー俺様ラブストーリー (1) (まんがタイムKRコミックス ギアシリーズ)
- 作者: ヒロユキ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2009/12/26
- メディア: コミック
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正直微妙でした。
絵は良くも悪くもヒロユキ氏の絵柄がそのまま出ています。
別に悪いわけではないのですが、主人公がマンガ家さんシリーズ冥聖が、女子高生にコスプレした足須さんにアタックしているかのようにしか見えないww
連載はいまさら説明するまでもないあの『コミックギア』
これはちょっと別の話なので今回は割愛します。
さて、物語のほうですが、同著者にしては珍しい商業での中短編物。
私はドージンワークとマンガ家さんとアシスタントさんとしか商業作品を知らない*1が、これらは連作短編。
対するスーパー俺様ラブストーリーは、名目上ストーリー物の中短編で、同じ著者とはいえ構図とか構成とか展開が全く違う作品になる。
それを、簡単な言葉で片付けてしまうとすれば、基本構成からして何も変わっていないというところでしょう。
キャラ設定とかはそれなりだし、世界観もギャグ物としてはまぁまぁなんだけど、展開とか構成がそのまま4コマとかの短編のノリなんですよね。
これをそのまま中編近くまでボリュームを伸ばしているので、なんと言えない間延び感覚と4コマ主体っぽいのでオチが読めてしまうこと。
そして何よりも4コマ主体感覚なので、物語のサイクルがシチュエーションが変わるだけで展開パターンはいつも同じと思える。
というより、中編ストーリークラスになると毎回のようにオチを入れるというのはどうかな?
オチを毎回入れるなら、展開パターンはコロコロ変えないときついと思う
これはちょっと無謀すぎるような気もする。
マンガ家さんとアシスタントさんと 5 (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: ヒロユキ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/12/25
- メディア: コミック
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上記の俺様ラブとは違って、こっちはとても面白かった。
特にだんだんと扱いが雑になっていく足須さん、どんどん凶暴化していく音砂編集に、輪をかけて残念なキャラになっていく冥聖。
こちらのキャラ立てが5巻でさらに磨きがかかっている。
こちらは短編なので毎回愛徒を中心に、脇を固めるキャラが入れ替わり立ち代りめまぐるしく入れ替わる事と、適度な長さでのオチがやってくる
これが絶妙で面白いのだと思う。
ということで同著者の2作品を一挙に読んだので一緒に書いてみたけど、思うに中短編以上の長さのストーリー物は苦手なのか?
4コママンガ家として活躍するか、それとも作家をつけてもらって壮大なストーリー物とかに挑戦するとかのほうが・・・
↑これはあくまで個人的見解ですけど。
同著者は同人で活躍中とのことですので、そちらを読んだ事がないので商業作品だけでこう書いていますが、私が思ったのは両極ありすぎるマンガ家さんだなぁと思いました。
*1:というより、これしか商業はなかったんじゃなかったか?