やはり俺の青春ラブコメは間違っている 人名と実在する地名の関係?

数多くのラノベ、マンガなどが存在する昨今のエンタメ業界。
フィクションで登場した人物名称はそれこそ星の数。
中には名前に意味があったり、適当だったり。


ということで今回は作品の登場人物に、地名などの実在の場所の名前が使われている例を挙げてみます。


やはり俺の青春ラブコメは間違っている

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 ドラマCD付限定特装版 (ガガガ文庫)

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最近人気の出てきたこの作品。
舞台が千葉県であることは読者ならば誰でも知っている事実。




しかし、現在登場している登場人物については*1すべての人の苗字が地名、あるいは実在の場所にちなんでいることにお気づきだろうか?





まぁ、知っている人、多数なんだろうけどねww
だって作者自らTwitterで告白してますので。


では、ここで知らない人のために、この作品の登場人物がどういった関連で地名がつけられているのか?
まぁ千葉県が舞台ですので当然ながら千葉に関係するものが数多く出てくるでてくる・・・


と思いきや苗字の由来の地名はなぜか、神奈川県にゆかりのあるものばかりww
しかも、鎌倉市に集中して多く見られます。
ということで、この作品の登場人物の主だった地名出展を。
比企谷 八幡
鎌倉時代に比企という氏族が鎌倉に屋敷を構えていました。
その場所は谷間を侵食された谷戸となっており、いわゆる谷間です。
地名は鎌倉市大町ですが、この比企一族の屋敷があった谷間付近だけを通称"比企谷"と呼ぶそうです。


雪ノ下 雪乃
鎌倉市内に雪ノ下という地名があります。


由比ヶ浜 結衣
鎌倉市内にある海岸の名であり、江ノ電の駅にもあります。


材木座 義輝
鎌倉市内にある海岸の名であり、近辺の地名でもあります。


比企谷 小町
苗字は兄と一緒だけど、こちらは名前も鎌倉にある地名からきています。


さて、主要人物を挙げてみましたが、なんと全員が鎌倉市内に何らかの出展があります。
で、位置関係を表すとこんな感じ

主人公八幡を中心にかなり近くに寄っています。
では、それ以外の人物に目を向けてみます。

ざっと神奈川県全域に広がります。


ところで、作品って書き始めの際はだいたい主人公から固める物ですね。
そして主人公が男だったら、対になるヒロイン、家族、友人etc
そのように登場人物を広げていくかと思うのですが、この地名の固まり方からすると八幡を決めた際に周りに使えそうな名前がないか、地図を見て探したのかと思います。
これで最初の足固めをした後に、脇を固める本当の脇役を決める際に、鎌倉に適当な地名が見当たらないことから広域に広げたと考えられるかと。
となると、鎌倉から意外に遠いところにある平塚こと平塚先生は、後から考えられた人物で、そこまで重要なキャラじゃないwwということも考えられます。
(まぁ3巻にして、オチ担当やいじられキャラになっているので、そういう方面の担当なんだろうなww)


地名が絡む人名とか、なにか意図的な登場人物の名前を付けられた作品って、こういう視点で考えるとまた違った楽しさがあるかと思います。


ただし、この地名を使ったことは事実でも著者本人は「人名と地名についての関係は、特に意味はない」と言っているようですので、関係はないのでしょうね。


この作品3月に最新刊の4巻が発売されます。
今から楽しみです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 イラスト集付き限定特装版 (ガガガ文庫)

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また神奈川県由来の新キャラが出てくるのか?

*1:3巻までに出てきた全員