ネタバレ容赦なし 咲-Saki-第6巻

咲-Saki-6巻を読み終えて、おくの深いところまで感想と大まかな流れの説明などを・・・。
相当なネタバレになりますので、まだ読んでない方や、アニメしか知らない方はここは読まないほうがいいと思います。
したの書籍紹介以下ネタバレ開始です。

咲 Saki (6) (ヤングガンガンコミックス)

咲 Saki (6) (ヤングガンガンコミックス)

第43局 窮地
池田以下風越は0点丁度に追い込まれた続き。
咲-Saki-ではマイナスに入るとトビ終了だが、0点では続行できるルールのようです。
しかし、ツモ上がりだと風越を飛ばしてゲームは終了。
この窮地をどうするか・・・。
まず、池田ですがなんと今回に限って3巡目というかなりのハイペースでテンパイ。
  (ツモ)
ここでをすててテンンパイにします。
これで待ちはですが、この段階では役がありません。
そして、ハコ下ルールがある場合は1000点以下の得点ではリーチが出来ないというルールを多用することが多いですが、この咲-Saki-でも同様みたいです。
したがって0点の池田はリーチが出来ません。
そういた状況で天江衣がをすてます。
しかも、このときの天江衣の表情がいかにも

衣『おまえ、これを待っているんだろう?』

といわんばかりの憎らしさですw
実際にそうなので、本当に池田が悔しそう。
このなんともいえないもどかしさ・・・。
池田のもどかしさ分かります。
ほんとう、こういうとんでもない得点差をつけられたときに限って、手が異常に良くてでもなぜか役なしテンパイだったりするんですよね。
しかもリーチできない・・・。
ところが、池田の風向きが若干変わります。
なんと天江の捨てたを咲がポン。
そして、を暗カン。
このときの咲の手牌とツモってきたリンシャン牌は
      (リンシャン牌)
なんと最後のをリンシャン牌で咲がツモった。
しかも、リンシャンカイホウで上がりである。
しかし、咲はここで意外な行動に出る。
をカンするのだ。
つまり加槓するのだ。
そしてそれをする前に【もういっこカンしようかな】とわざとらしく宣言します。
そして、を加槓した。
この瞬間池田にロンされ、1回の半荘でなんと2度目の槍槓。
ドラ表示牌がだったので、池田の手のうちの2枚と赤い牌が二枚ありますので、槍槓ドラ4。
さらに咲がおこなったの暗槓の表示牌はだったので、池田の手牌の3枚もドラになって槍槓、ドラ7で倍満。
天江衣の3連荘のため3本場で+900点をふくめ16900点。
あきらかに咲はわざと振り込みました。
というより、狙って行う槍槓を逆に狙わせるという前代未聞の荒業です。
これで池田は少し息を吹き返します。

さて、このシーンが『第44局 窮地』のツボなわけですが、このシーンで咲の表情が少し違うんです。
作者小林立さんの演出でしょうけど、ちょっといつもの咲ちゃんと違います。
それはをポンした時からです。
まず咲ちゃんがをポンした時、その絵は口元だけなんですね。
それ以降を暗槓した際も、の加槓する時に『もういっこ、カン』と言った時も、池田が槍槓して得点を申告して素直に『はいっ』と言って点棒を渡す時。
いずれも咲は一言しゃべっていますが、これら全て顔に目がありません。
微妙なアングルと前髪で隠しているような状況です。
これらの表情は最後に天江衣を見つめるシーンへの布石でした。

衣『清澄のリンシャン使い、まさかわざと・・・』

と衣が咲を見た時に、咲が衣を見返す目線とその表情。
このシーン、その咲のあまりにも突拍子も無い戦術と、実際に行った巧妙な風越の復活劇にぞくぞくしてしまった衣。
しかし、その微妙な恐怖感はそのときの咲の表情によりる物だったのです。
ここまで咲の目線とかを微妙にずらして、最後に意味ありげな目線を送る。
このシーン、衣だけではなく読者もぞくっとしたのでは?
微妙に咲ちゃん怖いと思ったことでしょう。


第44局 砲号
池田は倍満で一度は復活したものの、天江衣とは10万点以上の差がある。
そんなときキャプテンとの色々なことを思い出していた。
にゃ〜〜〜〜〜!!
池田の奇声とでもいうくらいの砲号。
そのとき

ゆみちん『あまりの点差にネジがとんだか?』

その脳内突っ込みナイスですw
さぁ、池田のターン!!

このあとがきてをすてます。
そしてさらにがきたとき
  (ツモ)  
一応これでツモのみ1000点。
しかし、図々しい池田は高めにチェンジするため牌交換。
まずをきりを持ってきた
   (ツモ)
ここで]を捨てて待ち。
フリテンながらもイーペーコーがついて、ツモ上がりなら2000点。
しかし池田はまだまだ止まらない。
こんどはがきた。
ドラ表示がなのでこのはドラだ。
  (ツモ)
これでをすてる。
ツモ上がりなら4000点。
さらに、をもってくる。
  (ツモ)
これで]を捨てた。
この時点で待ちになり、フリテンも解消。
がくれば平和、三色、ドラで7700点。
しかし、まだまだ池田のターン。
そのあと2連続でをひいてくる。
これと2枚を交換。
最終的に下記の手牌でテンパイになりリーチをかけた。

そして、一発でひいてきた牌がなんとという強運。
さらに裏ドラ表示がだった。
これで手牌の2枚もドラになった。

立直
一発
門前清自摸
平和
一盃口
純全帯么九(三飜)
三色同順(二飜)
ドラ3
合計13飜

なんと数え役満です。
これで32000点(咲-16000点、他の二人が-6000づつ)
池田は48900点になり、風越復活。
池田の図太さが光った局でした。


この数え役満をあがったときの池田のにやけた表情と、そのとき言った台詞

池田『そろそろ、あたしも混ぜろよ』

いままで蚊帳の外だった池田の逆襲が始まるのか?


続きはまだ後ほど。