ヤングマガジンはエロ本?!

某会社の海外出張者で、入国先の税関でエロ本所持で罰金刑に遭った人が出たという報告が、渡航先の日本総領事館から展開があった。
別の会社の話だったのですが、渡航先はうちの会社の社員もよく出張に行く国ですので他人事ではありません。
まぁ、私の周りでは『ばかなことやってるなぁ』と思う人がほとんどでしたが、そもそも何を持って行ったら税関で罰金を取られたのかは分かっていませんでした。
数日経ってから、どうもそれがヤングマガジンらしいということを聞いた。
ただし、これは"らしい"ということであって、真偽のほどはさだかではありません。
ただ、少なくとも日本国内で普通に売っている雑誌なのは間違いないようです。
私はヤングマガジンを読まないのでよくわかりませんが、ヤングマガジンは当然ながら日本国内では普通に売られているマンガ雑誌で、内容的に性描写があるかどうかは知らないけど18歳未満の閲覧が禁止されていないし、7月1日から施行されている都の例の条例でも対象としてあがっているという話は聞いたことがない。
よって、簡単に書くとヤングマガジンはエロ本ではないのだが、これが海外ではエロ本扱いになるということ。
しかも罰金ということなので、その国の法律に引っかかるということです。


では、ヤングマガジンのどこにそんな要素があったのだろう・・・。
少なくとも日本語が分からない海外の税関担当者が『エロ本だ』と決めたのですから、視覚的要素であることは間違いないと思います。
手元にヤングマガジンがないのでなんとも言えないのですが、2つのうちどっちかだろうと思います。

1.掲載マンガにすれすれの描写があった
2.アイドル水着グラビアがだめ

どっちも、日本国内ではそう簡単に18禁になるようなことはないです。


さて、今回の渡航先は日本とは違い社会主義国家の国での話。
実は、日本と関係がある社会主義国家は『エロ産業』が禁止という国がほとんどです。
当然ながら産業そのものがだめなので、エロ本も禁止です。
具体的に挙げると、中華人民共和国ベトナム社会主義共和国、インド。
これらの国ではエロい産業が表向き認められていません。
実態はどうかといわれると、決して堂々と言えるかどうかは専門の方々にお願いするとして*1、基本だめなので持ち込み時に摘発されちゃったりすることもあるでしょう。
ただ、実際に規制されるのはいわゆる本当のエロ本だったりするわけで、まさかのヤンマガが・・・という思いがあって税関でアウトということになったものと思います。
さて、先の要因のところで2番のグラビアアイドルがもし原因だとすると、日本には似たような系統の雑誌が沢山あります。
たとえば、私もよく読む『ヤングガンガン』これも引っかかりますね。*2
しかも、私、ヤングガンガン持ってドイツ行っちゃったし・・・これはドイツで助かったということかww
そして一部のグラビア掲載マンガ雑誌って、成田空港の出発ロビー内にある本屋で売っているんですよね。
きっと日本的緩い感覚で、そこで買ってそのまま入国しちゃったんだろうね・・・・・・・。


日本ってこういった要素が実は緩い国だというのは、前々から実感しておりましたが、今回のことで改めて緩いんだなぁと思いました。
しかも、日本のこういう系統の産業は無視できないくらいに収益があります。*3
ここが自慢できるかどうかは別の話だが、ここまで大きくなったらさすがにすぐにどうこうできるものでもない。
しかし、昨今このあたりが外国から痛烈な批判を受けているようで、先のグラビア水着写真はコンビニとか普通に雑誌として置いているのが、そもそも外人からすると信じられないようです。
となると、外国に良い顔をしないといけない政治家なんかは規制に走るわけですが、そこでできたのがあの都の条例だったりもすることもあります。
基本は内部からの話もあるけど、外部からもあったということも考えられます。


こういった緩い考え方が、今改めて問われているのかな。
そこをしっかり考えて、自主的にどういった線引きをするのか、出版社、作家、読者などに今後求められるかもしれません。
大事なのは『こうあるべきだ』というしっかりした意識ではないかと思います。
そこも何も無くて、ただ『規制反対』では規制を推進派の人にバカにされるだけだし相手にはされません。


ということを、7月1日から施行のあの条例と絡んで、今回起こった出来事がどういったことになるのか考えたことです。


あと、先にあげた国に行く場合は、持っていく本は注意した方がいいですよ。
税関で罰金払う程度ならいいですけどね、へたすりゃ逮捕かもしれません。
特にイスラム圏の国に行く場合はもっと注意が必要です。
特に挙げるとすればマレーシア、インドネシア
この両国はイスラム教圏の国家ですが、特にマレーシアは原理回顧に近い政治団体が現与党らしく、戒律は特に厳しいです。
戒律として日本人もよく知っているのは、賭博禁止、夫婦以外の男女同衾、ブタを食わない、そして女性の肌の露出(ヌードドではない)。
この辺、日本は逆にうるさくないです。
実際に豚に関しては逮捕された日本人がいましたね*4
マレーシアも結構厳しく、水着は完全にNGで、もちろんそれ以上は問題外。
マンガの場合、男女が同じ作品に登場するのがNGとか、相当厳しい物も存在するようです。


日本の緩さは日本人にはあまり知られていないようです。
こういった国に行った時に初めて厳しさを知ることがありますが、そうなる前に外務省あたりの渡航情報を見ておくのもいいかもしれません。

*1:中国なんかは社会問題になてきている様子。インターネットの普及のせいだね

*2:実は私はマンガしか読まないのでグラビア部分は読んでいないww

*3:国防予算よりも多いらしい。

*4:インドネシアの話