京浜急行電鉄・・・ならぬ京浜急行伝説 その1

京浜急行


それは東京の23区でも郊外扱いだった城南地区。
江戸では朱引きと呼ばれる江戸幕府直轄領からぎりぎり外れるところにあるのが、現在のJR東日本品川駅。
そんな品川駅も再開発によってすっかり変わってしまった。
余談だが、鉄道開業時の品川駅は昭和初期ころまで13番線より港南側は海だったそうです。
現在の横須賀線のホームのことですね。


そんな東京としては本当に外れの地域である品川から、旧東海道にほぼ沿うように横浜に向かいそこからトンネル多い地域を抜けて駆け抜け三浦半島にいたる、本線56.7kmを筆頭に総延長87.0kmになる関東の大手私鉄
所有する車両は他社からの乗り入れを除くと"赤"で統一されており*1、赤い京急ということで沿線の人には知られている。
さて、この京浜急行マニアにはかなり大人気の鉄道会社であることは以前にも書いたけど、なぜこれほどマニアに人気があるのか?
たぶん、鉄道マニアではない人には理解できないと思う。
その理由ですが、わたしが思うに職人気質の鉄道会社マニアに受けの良いダイヤ編成の会社ということが挙げられるかと思います。
いろいろ鉄道会社は沢山あれど、京急はなんというかその職人気質が見て取れる雰囲気があるんですよね。
鉄道会社は鉄道を運転して経営するプロ集団だけど、京急はそのプロ集団でも職人が多い"プロの中のプロ集団"という認識を個人的に受けます。
これが、京浜急行のマニア受けする大きな要因ではないでしょうか?


その1 JRと張り合い勝利


京急はそのスピードが凄いことで知られる。
特に川崎-横浜のJRとの並走区間は、京急最高峰の『快特』が120km/h*2という快速っプリで、JR東日本の電車をあっさりと抜いていく様は、マニア心を揺さぶります。


その2 加速度MAXの普通列車

京急の早さはなにも快特だけではありません。
快特に頻繁に抜かれる普通列車にも特徴がある。
それは加速度。
4.0km/h/secという、電車ではかなり異常とも言える加速度を有する電車を所有。
日本一は関西の"ジェットカー"といわれる阪神の青銅車だが、それに負けずとも劣らない強引な加速っプリ。
もちろん関東ではナンバー1。
ドアが閉まって運転士がスイッチを入れたら、そこは高加速の世界。
慣れない人はこの加速でこけることもある。
この高加速ですべての駅に停車しながら、快特に抜かれる駅まで逃げる逃げる。
この加速度があって、快特の高速運転ができると言っても過言ではない。
もし京急普通列車に乗る機会があったら、ぜひともどこにもつかまらず立ったまま高加速を体験してみては?


その3 あらふぉ〜〜なダイヤ 通称『逝っとけ』


京急の信号管理は独特な方式。
具体的なことはここでは割愛しますが、遅れや事故などではダイヤ修復より優先的に輸送力を確保する傾向にある。
なので突然運転打ち切りなどの指示が届くこともあるとか・・・。

これをマニアの間では『逝っとけダイヤ』などと呼んでいます。
これもプロ集団である京急だからこそできる業物。


さて、こんな京急ですがこれでも最近はおとなしくなったほうでww
一部のマニアからは『なんかまるくなったな京急』とか言われたりもしています。
でもこだわりとその技、そして最新技術の積極的導入で、京急は着実に進化を続けています。


安全運転と快適なサービス提供を心掛けるように日々努力を怠らないプロフェッショナル集団・・・それが京急なのです。


ということで、次回に続く。

*1:一部をのぞくww

*2:運転を始めた当初は関東最速