咲-Saki-の麻雀・・・ではなく電車に関する物って、あれ？と思う物が多い
今回はアニメの方の咲-Saki-で出てきた電車などについての話です。
咲-Saki-といえば、見えない部分でも丁寧に牌譜を作り込んでおり、キャラがあれでも実際にはリアルな牌譜が盛り込まれていることは周知の事実。
しかしながら、アニメに登場する鉄道に関しては、見た瞬間おかしいぞｗｗと思うところ満載です。*1
ということで、何がおかしいのかいろいろ挙げてみます。
咲-Saki-阿知賀偏 第8局「修行」
番組開始 13分36秒
もう見た瞬間に”あれ”ですねｗｗ
これはイメージ的には有楽町駅、山手線外回り運行の電車が進入するシーンのようですので、クハE231ですが・・・・
"クハ"なのにパンタグラフがあります。
古今東西、今までに電動車以外にいろいろな理由でパンタグラフが搭載された車両はありますが、少なくとも東ヤテのE231-500にはパンタグラフを搭載した"クハ"は存在しません。
世にも珍しい"クモハE231"の登場です。
咲-Saki- 第10局「初心者」
番組開始冒頭
これはムロマホコンビが清澄の応援するために、地元から地区大会会場までの電車に乗るシーン。
ご存じ、飯田線の駅から乗るわけですが、乗った電車が119系。
このシーン見た瞬間に”あれ”とおもうのですが、さてそれはどういうことか？
咲-Saki-放送当時の飯田線は自動ドアが使われない路線です。
119系は2012年3月で引退しましたが、引退間際の119系は飯田線内では半自動ドアで運転されています。
119系は旧国鉄型電車のため、新造時にドア設置工事が全車両に施されていません。
後に改造したという話も聞いてないですが、ほとんどの119系は引退まで半自動締切機構のままでした。
そして飯田線内では基本この機能を使って運転していました。
よくわからない人のために簡単に書きますと、119系は飯田線内では手動ドアということです。
ようするにこのシーンではドアは開いていないはずなんです。
ですから
駆け込んだ瞬間ドアが閉まって「まにあった〜〜」とか言うシーンは、119系ではまずありません。
ついでに
119系の車内のシーンですが、20m車体両開き3扉の車体でこの内装。
咲-Saki-阿知賀編 第10局「連荘」
番組最後
これは、咲、和、優希が地方大会を観に行くために会場に向かう電車。
見た瞬間、東京メトロ千代田線を走る6000系というのがわかりますが、問題なのはこの駅。
一言で言うと、一体どこの駅だ？
なぜこんなことを書くかというと
この赤枠の部分に「公園」と書いてあるんですよ。
千代田線で公園がつく駅名は「代々木公園」のみ。
しかし次の瞬間おかしいことが
そして上の絵から分かるように、駅名の出口案内は公園付近などを案内していますが、決定的なのが左の電車。
3人の視線は行ってしまった電車に向けられています。
ということは3人の視線方向が電車の進行方向ということです。
ここで最大の疑問点が出てきます。
この駅は進行方向左側のドアが開いていたことになります。
なにがおかしいのか？と聞かれると、代々木公園駅は進行方向右側のドアが開きます。
ということで、少なくともこの駅は代々木公園ではないことがはっきりします。
さらにこの絵
これは電車が言ってしまった後の3人の会話ですが、ホームに電車の行き先が書いてあります。
そこにはなんと"唐木田方面"と書いてあるじゃないですか。
もし代々木公園からこの電車に乗ったとすると、会場があると思われる方向と反対方向になります。
さらに、ここで面白いことに気がつきます。
この駅、唐木田方面と反対側の電車のホームが無いんですね。
千代田線の駅は綾瀬、代々木上原は地上にあり、それ以外の地下駅はほとんどが島式ホームでできています。
つまり島式ホームの駅では必ず電車は右側のドアが開くので、これら以外の駅がモデルになっていると思われます。
さて、ここで条件をまとめてみましょう。
進行方向左側のドアが開く
唐木田方面
反対方向の電車ホームが見えない
これらの条件を満足する駅は2駅あります。
それは、西日暮里駅と町屋駅。
この2駅は土地の関係で2槽式の上下分離駅になっていますので、反対側の電車のホームが見えません。
ということで、この駅は町屋駅あたりをモデルにして代々木公園と名前を変えた架空の駅と思います。
以上ですが、別に鉄道がツッコミどころ満載だからって、物語が面白さが半減するとか、ストーリーにかかわるとかそんなことはないです。
咲-Saki-は相変わらず面白いですし、これからも見ていきたいと思います。
これらのツッコミが別にどうにかしろとも言ってるわけじゃないので、特に気にすることはないと思いますｗｗｗ
*1:もちろんマニア限定ね。一般人はまず分からないと思う
